こんにちは!バフェット特集の第五回ですね!
いままで四回を通じて、バフェットが好む消費者独占型企業がどのようなもので、どのような分野にいて、どのような特徴を持っているかということについて書いてきました。
最初の概念編で説明したようにバフェットが投資を行うのは↑のような消費者独占型企業が、割安な水準まで下落した時です。
株価サイクル
持続的な競争力を持つ企業にも株価サイクルによって魅力的な水準まで下落することがある。周期性をもって変動する株価のサイクルについて説明していきます。

①下降相場
下降相場こそ選別的な逆張り投資家にとって最良の投資機会であるとしています。
この下降相場は連日報道されますし、総悲観の状態となるので誰でも今が下降相場であるとわk理ます。金融市場でも銀行の貸し渋りで資金も供給されず、実態経済も冷え込んでいる状態です。
この局面はバブル相場の後にやってきます。
②下降から上昇相場
落ちたナイフが突き刺さって、上向きかけた時ですね。
このような状況では、消費者独占銘柄でもPERは10倍程度に抑えられます。因みに上昇相場では30倍以上の水準で取引されるので、非常に割安で最も良い仕込み場ですね。
底値なわけですから、下降相場の極限値といえる状態です。バフェットも100ドルおものが50ドルで買える時期と呼んでいます。
この下降が終盤に差し掛かると米国の中央銀行FRBが金利を引き下げ緩和します。これにより実体経済が刺激され、経済が底打ちをします。
この段階では投資信託もモメンタム専門のファンドマネージャーからバリュー投資のマネージャーへ入れ替えが為され、人材市場でもシフトが行われました。
③上昇相場
本格的に株価が上昇し始めたときですね。投資家も低金利の債券や預金を解約して株式市場に資金を流入させ始めます。
上昇相場になるとまたモメンタム投資家が回帰しはじめます。
④上昇相場中の調整局面
一時的なパニック売りによる調整や押しの局面が上昇局面中に発生します。
然しバフェットは上昇相場がまだバブル局面ではないうちは、こうした調整局面も短期間で終了し、絶好の買場となることを知っています。
なぜなら企業のファンダメンタル要因とは関係ない下落であり、このような場合の下落は買場であるとバフェットは考えるのです。
今2018年2月の暴落を調整とみるか下落相場の入り口とみるかですが、まだ米株のPERは30を下回っており、企業業績は堅調ではあるので、今回はまだ一時的な下落という可能性もあります。
⑤上昇相場の天井
下降相場の終了局面ではPERは10倍程度でしたが、30倍から40倍まで上昇します。
底値圏で株価を支えたバリュー株のファンドマネージャーから、主役は再びモメンタム系のマネージャーに戻ります。彼らは即座に大きな利益を狙って大きな資金が入り株式市場の上昇に拍車がかかります。
さらいバリュー株のファンドマネージャーも、モメンタム系が派手なパフォーマンスを上げているのもみて、モメンタム系の投資手法に鞍替えをし始めます。
株価が50倍を超える水準まで上昇すると、それまでの利益をベースとして投資手法はどうみても割安ではなくなるので、売上をベースとした基準にとって代わられます。
バフェットはこのように、アナリストがもはや企業の利益は主要な株価評価基準とはならないと言い始めたら、上昇相場は最終段階に入りバブルの段階であると評しています。
この段階では近視眼的なモメンタム系のマネージャーは2000年のIT銘柄のように一定の人気の株ばかりを買い進め、不人気株は逆に売り込まれます。
バフェットはこの局面では、この売り込まれている銘柄の中から有望な銘柄を探して投資機会をさがすべきだとしています。
⑥バブルの崩壊
株価過熱によるFRBによる引き締め政策による金利の上昇、利益から売上高への評価基準のシフト、バリュー株投資家の不在、人気株・不人気株の両極端化。
これは株価の暴落サインであるとバフェットは警告しています。このような状況では人気株を直ちに上昇して、不人気株に資金をシフトすることを推奨しています。
暴落局面では今までの人気株が暴落して、不人気株が突然上昇される為です。これは過大評価された株から過小評価されていた株に資金シフトが起こる為です。
バブル崩壊から数カ月で二倍になるような不人気株も存在しています。バブル崩壊後はまた①に戻っていくということを、何回も何回も繰り返していきました。
バブルの崩壊後は失業率が増加し、企業業績の落ち込みによってFRBは金利の引き締めに動きローンで買う自動車や住宅関係の株は買われます。
この状況では業績がよい大企業に買いがはいるが、そこで株価の下落が大きくなれば不況は更に深刻化します。そして本格的に株式市場が深刻化した時に、バフェットは仕込みます。
まとめ
市況のサイクルの中でバフェットが株を仕込むのは以下の時です。
・下降相場が極まった時 (消費者独占型企業でもPERは10倍程度になります)
・上昇相場の中での調整相場となった時
・相場の天井圏での不合理な水準まで売り込まれている不人気株
となります。また重要なことなので再度書きますが、株価が天井圏でバブル崩壊が近い水準の特徴は以下の通りです。
①FRBの引き締めによる金利上昇
②利益から売上高への評価水準のシフト
③PERは30倍を超えて時に50倍の水準
④バリュー株投資のファンドマネージャーの不在
⑤人気株・不人気株の両極端化
現在①は進行中ですが依然としてかなりの低金利で利上げも漸進的です。②は米国にいないので分からないのですが、マーケットの知り合いから聞くと、
まだバリュエーション上は割高すぐる水準ではないといっており、実際PERも26倍と若干高くはありますが、まだバブルの水準ではありません。
④と⑤についてはまだ調べ切れていませんが、上昇の終盤ではありますがバブルの一歩手前なのかなといった水準だと思っています。
次回は株式市場の要因に加えて、バフェットが株を仕込むことを考える局面について書いていきたいと思います。

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
マザーズの小型ベンチャー株に思いっきり資金を投入。一か八か、株価が急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。
断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。
大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。
- 絶対にお金を損しないこと。
- 絶対にルール1を忘れないこと。

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てのどういうわけか資産が増えない運用方法はやめましょう。クラシック且つ質実剛健な資産運用を行なっていくべきです。
私も資産運用歴はもうかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
