ゴルディロックス相場と相場が終わりに近づいた時に気を付けたいこととは?2021年の適温相場はいつまで続く?

米10年債金利の推移

2017年から2018年にかけてゴルディロックス相場が訪れていましたが、2021年に入ってか再びゴルディロックス相場が訪れています。株式市場には非常の心地よい環境が続いているといった報道をよく耳にされた方もいらっしゃると思います。

今日はそんな今流行のゴルディロックスとはそもそも、どのような状況で何故株式市場に良いとされているのか?

また直近は終焉が囁かれているゴルディロックス相場についてどのような点に注意すればよいのかという点を書いて行きたいと思います。

ゴルディロックス(適温経済)の由来?

初めてこの音を聞いた時は、管理人が漫画ワンピースが好きということもあり、ゴール・D・ロックスと頭の中で勝手に変換し海賊王ゴール・D・ロジャーの親戚かと思いました。

しかし私のこのふざけた思考もあながち方向性が間違っていたというわけでもなく、実はゴルディロックスは英国の童話『ゴルディロックスと三匹の熊』に由来してつけられた名前だったのです。

 

以下がその童話のあらすじを私が要約したものです。

昔々あるところに大中小三匹の熊がお行儀よく暮らしていました。三匹の熊はお粥を作り、冷めるまでの間外に散歩にいくことにし家を留守にしました。

熊が留守中にゴルディロックス(Goldilocks =英語で『金髪』)という少女がクマの家を発見し珍しい家だったので中に侵入し、三種のお粥を発見します。

 

一つは熱すぎて、もう一つは冷たすぎて、最後のお粥は丁度良い温度だったので、少女は最後のお粥を食べほしました。

そして次にゴルディロックスは3種類のベットをみつけ、一つは固すぎ、もう一つは柔らかすぎ、最後が丁度良い柔らかさなので、丁度良いベットに寝ました。

ゴルディロックスが寝ていると、3匹の熊が帰ってきてゴルディロックスを見つけてます。ゴルディロックスと三匹の熊は双方が驚き大混乱。

 

ゴルディロックスは森の奥に逃げていきましたとさ。という物語です。

え??どんな教訓があるの??と非常に謎めいた童話なのですが、欧州では有名な童話だそうです。

もう皆さん気づかれたと思いますが、作中の少女ゴルディロックスが丁度良い温度のお粥を飲み、丁度良い固さのベッドに寝ていますね。

だからゴルディロックス相場のことを日本語で適温経済という訳し方をしますし、実際の相場ではどのような意味で使われているのでしょうか。

ゴルディロックス相場(適温経済)の意味

それではそもそもゴルディロックス経済とはどのような状況を指すのかという点について説明していきます。

丁度良い温度のお粥を食べたゴルディロックスに因んで、株式市場や経済の拡大が、過熱せず、冷えすぎていないという状況のことをゴルディロックス相場といいます。

 

ゴルディロックス相場では緩やかな景気拡大と程よい緩和的な金融政策を背景として徐々に株式などのリスク資産に資金が流入していくのです。

ゆるやかな景気拡大局面ではインフレが緩やかにい発生するので、金融政策当局も利上を行い景気を冷ます必要がないのです。

 

金利が上昇すると企業が銀行からの借入に消極的になるため、投資が抑制され景気が冷えていってしまうのです。

つまりゴルディロックス相場が継続している間はゆっくりと株式相場が上昇していきます。

今年度の米国S&P500指数ですが、緩やかな上昇が続いていたのが確認できます。

緩やかなS&P500指数の上昇相場

ではどういう状態の時にゴルディロックス相場が継続するかという点を考えてみましょう。

2021年はコロナからの回復過程で経済は成長しながらも、FRBが適度なインフレと共に目標としている雇用が弱い状態が続いているので引き続き緩和的な金融環境が続いています。

回復する経済と緩和的な金融環境によってゴルディロックス相場が継続shじているのです。

ゴルディロックス相場の終焉

基本的には企業業績が拡大すれば、賃金が増加して需要が高まります。すると、人々の需要が高まる為、モノの価格が上昇しインフレが発生していきます。

 

このスパイラルが回り続けると、景気が過熱しインフレが拡大するので景気を冷ます為に金融性先を引き締め方向に移行させなければいけなくなります。金融政策が引き締めに動くと金利が上昇します。

参照:日本銀行(BOJ)と米国中央銀行(FRB)の金融政策をわかりやすく解説!金利やマネーサプライと株価の関係についてもお伝えする。

 

すると借入金利が高くなるので、企業収益が悪化しますし、新たに銀行から借り入れを行い資金調達を行う意欲が減退します。そうすると企業の収益が減退しますので、当然株価は下落基調になります。

また直接的には、そもそも金利があがるので債権金利が上昇しますので、株式から債券の方に一定数資金が流れます。

ゴルディロックス相場の終焉

こうなることでゴルディロックス相場が終焉を迎えます。

またリーマンショックのような誰も意識していなかったリスクが突如顕在化して、いきなり企業業績並びに株価が崩落するという危機発生型の崩落パターンもあります。

2021年のゴルディロックス相場と行方

2021年はコロナショックからの経済回復期で世界的に景気が拡大していきました。一方、FRBは2020年の1月から3月に株価暴落を引き起こしたコロナショック時に大規模な金融緩和を行いゼロ金利に加えて大規模な量的緩和を実施しています。

米国の政策金利

米国のインフレ率は一時的にFRBが目標とする2%を大きく上回る水準で推移しています。現在年率5%程度の水準に急騰しています。

米国のインフレ率

本来であればテーパリングを開始して金利を上げていく水準です。

政策金利が実質ゼロ水準にあり、これ以上の引き下げ余地が無い状況下における金融緩和策として、量的緩和策(QE:Quantitative Easing)がある。量的緩和策は、国債や住宅ローン担保証券(MBS)などリスク性のある金融資産を中央銀行が直接買い入れることで、市中への資金供給を増やし景気を刺激することを狙う。 これに対しテーパリングとは、量的緩和策による金融資産の買い入れ額を順次減らしていくことを指す。出口戦略とも呼ばれ、雇用統計などの指標の改善に一定の成果が上がった時点で量的緩和策を縮小していくことを示す用語として使われる。

参照:野村證券

 

しかし、FRBのパウエル議長はコロナによって価格が大きく落ち込んだ反動であり一過性であるという見方を堅持しています。

パウエル議長はECBがオンライン形式で主催したパネル討論会で、「現在のインフレ高進は供給上の制約と非常に強い需要が招いた結果で、全て経済再開に伴うものであり、それには始まりと途中、終わりがある」と説明。「この影響がどれほど大きくなるか、またどれほど長く続くかを判断するのは非常に難しいが、われわれは状態が元に戻り、これを乗り切るものと予想している」と述べた。(2021年9月30日 Bloomberg)

 

インフレ率はクリアしていますが、FRBのもう一つの目標である完全雇用の達成には程遠い状況が続いています。そのため、テーパリングをまだ実施できす利上げは2022年から2023年に実施ということが想定されています。

現在のところ2021年度中でのテーパリング開始は既に織り込まれています。今後、どのような速度でテーパリングが実施されるのか、いつ利上げが実施されるのかが市場から注目されています。

利上げが予想より早い2022年の中盤に実施されるということが織り込まれ始めたらゴルディロックス相場が終焉となる可能性があります。

ゴルディロックス終焉時に気をつけるべきこと

今回のゴルディロックス終了における注意点について見ていきたいと思います。

ゴルディロックス相場が終焉を迎える時は金利の上昇がおこります。特に今回注目すべきは長期金利の推移です。特に米国10年債金利が注目されています。

 

10年債金利は政策金利が実際に上昇するより前に市場が利上げを織り込んで上昇していきます。そのため、常に10年債金利には注意を払う必要があるのです。

以下は米国の10年債金利の推移となります。今2021年10月現在、丁度金利が上昇してきている局面になっています。

米10年債金利の推移

前回金利が上昇した2021年3月-5月は株価が調整しました。今回、この水準を超えてきたらゴルディロックス相場の終焉を迎える必要があるので注意を払う必要があります。

資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

 

ランキング

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

マザーズの小型ベンチャー株に思いっきり資金を投入。一か八か、株価が急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

資産運用の重要性

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てのどういうわけか資産が増えない運用方法はやめましょう。クラシック且つ質実剛健な資産運用を行なっていくべきです。

私も資産運用歴はもうかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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