ヘッジファンドが経済に与える役割と影響とは?運用規模からみる投資の本質

リーマンショックや金融危機がレバレッジをかけた運用や投資が金融システムの崩壊を助長した為に発生しました。

レバレッジを掛けているといえば、「ヘッジファンド」というイメージが強いと思いますが、ヘッジファンドは果たして世界経済を乱す悪者なのでしょうか?

今回はこの点、つまりヘッジファンドが経済に与える影響について記載してきたいと思います。

ヘッジファンドの規模

まずヘッジファンドの運用総額について、見ていきましょう。

ヘッジファンドの運用残高の推移

ヘッジファンドの運用総額は徐々に伸ばしていっています。

これは世界の富裕層並びに年金などの巨額の資金がヘッジファンドに資金を流入
していることと、運用成績が良好な為資産総額が伸びていっている為です。

実際にヘッジファンドの過去からの運用成績は以下のように株式市場を圧倒しています。

ヘッジファンドのリターン

資金流入と好調な運用成績によってヘッジファンドの運用総額は300兆円にまで膨らんでいます。

日本のGPIFという世界最大の年金基金ですら150兆円ですので如何に巨額の資金が動いているか分かります。

 

更に海外のヘッジファンドはレバレッジを掛けて運用しているファンドもあるので
実際には600兆円~900兆円の資金が動いていることになります。

因みに現在の日経平均の時価総額が590兆円となりますので、如何に巨額の資金力を有しているかがわかると思います。私が為替取引の一環として為替の取引をしていた際にも、大きいヘッジファンドが相場を動かしているといった話をよく聞きました。

 

規模の大きなヘッジファンドというのは相場を動かすほどの力をもっているということが出来ます。

寧ろ、銀行の方に聞いたところヘッジファンドが存在しなければ流動性を確保することが出来ず、結果的にマーケットに厚みがなくなってしまい実態経済を反映した水準での取引が出来なくなってしまうと懸念を示されていました。

ではなぜ、銀行の方からこのような話が出てきたのかという点について詳しく見ていきたいと思います。

ヘッジファンドの本質

ヘッジファンドは自身が有している豊富な資金を用いて、マーケットを荒らしているのでしょうか。

投資界の帝王であるウォーレン・バフェット氏曰く、彼の師であるベンジャミン・グレアムが創設したグレアム=ニューマン・パートナーシップこそが最初のヘッジファンドであると言及しています。

このベンジャミン・グレアム氏の投資手法は割安銘柄投資です。

 

 

つまり、財務諸表を分析して割安と判断した銘柄を買い、割高と判断した場合に売るという非常にシンプルかのつ本質的な投資手法です。

その後のヘッジファンドも、本質的には同じ動きをしています。結局のところ、ヘッジファンドが行っていることは詳細な分析に基づいて割安なものを買い、割高なものを売るというところに終始しています。

例えば、有名なジョージ・ソロス氏のポンドショックの例を元に説明していきます。

 

ジョージ・ソロスのポンドショックといえば、ジョージ・ソロスの膨大なポンド売によってイギリスの中央銀行がポンドの買い支えが耐え切れなくなり、

ポンドが暴落してイギリス経済がめちゃくちゃになったという風に考えられていると思います。

然し、実際にそうでしょうか?
そもそもソロスが英ポンドを売り仕掛けると判断した経緯とともに見ていきたいと思います。

 

当時英国は現在のユーロの実現に向けてドイツの通貨マルクに対して英ポンドをある程度固定する為に英国の中央銀行BoEはポンドを買い支えしていました。

然しこの介入の結果固定レートが当時のイギリス経済から考えて不当に割高であると考えたソロスは、1992年100億ドル相当のポンド売りを行い、BoEの買い支えできる限界を超えて大暴落。

 

ソロスは一夜で1000億円程度の利益を得ましたが、これによりユーロへの加入が絶望的となりイギリスでは、このソロスが仕掛けた9月15日をBlack Wednesdayと呼んでいます。(Black Mondayといい、Blackというのが好きですね)

最終的に2カ月ほどの時間をかけポンドは25%程減価し、経済状態からして妥当な水準まで是正されました。仮にソロスが売り仕掛けを行わず、無理をしてユーロに加入していたらどうなったでしょう。

実際の実力よりも高い通貨で、貿易を行うこととなり長期的に英国の貿易は痛手を蒙るばかりではなく、現在のBoEのように独自の金融政策をうつことも出来なくなっていました。

まとめ

結局のところヘッジファンドは好き放題にマーケットを荒らしているわけではなく、
全ての価値が適正水準となるように是正する方向の取引を行っています。

つまりマーケットを正常な状態にもっていく為の調整役としての役割を担っています。

リーマンショックもヘッジファンドが原因で起こったわけではありません、銀行が返済能力のない収入の低い人たちに高い金利でローンを組ませまくって結局返済できずに破綻したのが原因です。

 

ヘッジファンドの中には、この無謀さにきずきジョンポールソンは、このローン
が破綻することにかけCDS(Credit Default Swap)を購入し、当時1.4兆円の儲けを
えました。

これも是正するための動きですね。マーケットの歪みに気付いて、そこを是正する
方向に動くのは決して悪しきことではありません。

マーケットは常に正しい値を示しているとは限りません。長期的には正しい水準に収斂するマーケットであっても、短期的には実態を反映していない株価で取引されていることがよくあるのです。

 

これは冒頭で説明したグレアム氏も指摘しております。

経済学部で習う効率的市場仮説という常にマーケットが適正値であるという理論は成り立たず、適正な価格に戻すために動いているのがヘッジファンドなのです。

更にヘッジファンドはマーケットに流動性も提供しています。

 

私が一時携わっていた為替のマーケットでは輸入や輸出などの貿易に基づく実需取引が1割、ヘジファンドや機関投資家が9割のマーケットシェアを占めていました。

マーケットに流動性がないと、売りたいときに売れませんし、買いたいときに変えません。ヘッジファンドはこのようなマーケットの血液としての役割も担っているのです。

 

私が投資しているヘッジファンドであるBMキャピタルも市場から着目されず明らかに割安水準で評価されたまま放置されている銘柄に投資を行い、適正価格に引き上げて大きな利益を獲得するという本格的にバリュー株投資を行い安定した収益を挙げております。

 

資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

 

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資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

マザーズの小型ベンチャー株に思いっきり資金を投入。一か八か、株価が急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

資産運用の重要性

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てのどういうわけか資産が増えない運用方法はやめましょう。クラシック且つ質実剛健な資産運用を行なっていくべきです。

私も資産運用歴はもうかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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