皆さんこんにちは!ワタルです!
前回、【本多静六「私の財産告白」を読んで①】翁の名言と本多式4分の1貯蓄法について解説する!で本多静六式貯蓄法と、それを完遂する為の考え方について特集しました。
今回からは本多静六氏が貯蓄で貯めた種銭をどのように投資でふやしていったのかという点について書いていきたいと思います。
本多静六式投資法①:2割利食い、10割益半分手放し
本多氏の時代にも今のFXや信用取引のように証拠金を証券会社に預け入れて、元金の何倍ものレバレッジを掛けて投資する人がいるみたいでしたが、彼はそれを投機と呼び絶対に行わないとしております。
株を購入する場合は先物を購入していたみたいです。(今では個人では先物の株の取引きなどありませんが)
そして、その株が100万円の場合は100万円を用意して、先物を決済しないといけない期限がくる前に、2割の利益が出た場合は欲を出さず利食いし、銀行に再び預け入れました。
次に、株が急騰して2倍以上となった場合は、半分を売り預金に戻し半分はそのまま放置しておくという手法を取りました。
2倍になった半分なので、元が取れたことになります。そして、残った半分は丸々利益なので、どうなっても構わないという手法です。

また株が値下がりした場合は、無理のない範囲での投資なので塩漬けにして値上がりするのを待つという考え方をしていました。
この点に関しては、ちょっと余裕のある人の考え方という感じですね。
私は損切に関してあるべき姿というのはバフェットやグレアム等偉人の考え方を含めて株で負けて大損するのが怖い人におすすめの安全投資で儲かる手法を紹介に纏めていますので参考にしてみて下さい!
本多静六式投資法②:投資をする時期
次に投資に手をだすべき時期について言及しています。
これは他の偉人たちと同じなのですが、好景気時代に勤倹貯蓄にいそしみ、不景気時代に思い切った投資を行うことを勧めています。
江戸時代や明治時代、また世界の富豪といわれる人達は皆この考え方ですね。バフェットの運営しているバークシャーハサウェイ社も好景気の終わりかけの時には現金比率を高めて次回の暴落時に仕込む資金を用意していますからね。
本多翁が最もうまくいったと思う投資は、関東大震災ですべての株が暴落し、日本中が総悲観となった時に、今かっておけば必ず元に戻ると確信し大規模に買ってその後にV字回復の恩恵を得たことらしいです。

この利益も10割益半分手放しの法則を適用したみたいです。
直近でも東日本大震災はおなじような事象が起こりましたよね。正に歴史は繰り返す。歴史から学ばねばと改めて思いました。
本多静六氏の財産を大きく殖やした投資とそこからの教訓
本多翁は株式投資で自身の財産を殖やしていきましたが、彼が最も大きく財産を築いたのは山林投資です。
前回紹介しましたが、本多静六氏は林学博士として東大教授として実績を挙げたスーパー公務員で、給料自体は高くないですが明治神宮の森や日比谷公園の設計を担った偉人でもあるのです。
彼は自分の専門性を活かして、格安な山林を探しては買い入れ、値のでたものは売り払い、更に安い大きな山林に買い替えるということをしていきました。
そして最終的に秩父の大山林を買い占め、なんと2500倍にして売却したのです。
ここで私が伝えたいには、山林投資が投資に有効であるということではなく、自分の専門性を活かした投資というのは上手くいき易いということです。
同じようなことがスマホのゲームに精通している友達からの情報でありました、それは一世を博したガンホーのパズドラです。
私はスマホゲームに全く詳しくないのですが、ゲームマニアの友人は、このゲーム爆発的に流行るよと予言していました。
私はパズドラなど怪しいとガンホーに投資しませんでしたが、その後パズドラの大ヒットと共にガンホー株は急騰、実に400倍にまでなったのです。
バフェットやピーター・リンチも、自分の精通した分野での投資に関しては推奨しています。貴方がもし、技術や何かの業界に精通しているのであれば、関連した企業の中からお宝銘柄を探しだすのが大きな成功を齎すかもしれません。
その他の投資に対する考え
その他の本多翁の投資に対する考え方を紹介します。
安全確実性
投資の第一条件は安全確実性だと述べています。
然し、安全ばかりを追い求めると、手も足も出ない為、絶対安全ではなく比較的安全というところに折り合いをつけないとしています。
100%ということは存在しませんが、私が理論的に下落リスクが低く、また下落しても安心して保有することができるのは、バフェットの氏であるベンジャミン・グレアム氏によって開発された本格的バリュー株投資法だと考えています。
彼の投資手法については以下に纏めていますので参考にしてみて下さい!
→ ベンジャミン・グレアムの投資対象『ネットネット株』を分かり易く解説
分散投資のすすめ
もう現在では常識とはなっていますが、分散投資のすすめですね。
同じ籠に卵を全て入れてはいけないという考えですね。全部プラスになるのは難しいが、全体でプラスになればよいという考えです。
ポートフフォリオを組成する際の考え方についても投資未経験者が投資ポートフォリオを作る際におすすめの考え方や注意するポイントを解説する!で纏めてますので参考にしてみて下さい!
一時的流行物の危険性
一時的に流行っているものへの投資の危険性を説いています。
最近でいうと仮想通貨が正にこの例に該当しますね。
時流にのって値上がりしているものは過度な期待を織り込んで上昇しているので、熱狂が終わった後、相場が冷静になれば大きく値下がりすることになります。
ビットコインも一時250万円近辺を付けましたが、現在では70万円近辺ですからね。理論に基づいて価格が上下しているものは最早投機の対象であり投資対象にするべきではありません。
投資は雪だるま
彼は投資は雪だるまのようなもので、最初の芯である種銭を作れば、どんどんと雪だるま式に増えていくものだと述べています。
そして、お金が増えてくると投資できる対象も増えてくるし、妙味のある投資対象も自分のもとに転がり込んでくるという考えを述べています。
確かに富裕層にしか投資できない投資先とかありますからね。
私が投資している日本のヘッジファンドも投資受入額を1000万円からとしており、本当に魅力的な投資というのはある程度お金がないと参加することもできません。
まとめ
本多翁の投資から学ぶべきことは、他の偉人と同じく相場が悲観の時に資金を突っ込み、ある程度の分散投資を行うことに加えて以下のようなものがありました。
・欲を出さない、2割利食い、10割益半分手放し
これは彼が投資で莫大な資産を築こうというバフェット氏のような考えではなく、定期預金より妙味があるので増やすのに適しているという思考からくる考えですね
・自分の専門性を活かした投資
彼は林学博士としての知恵を活かし山林投資で莫大な利益を得ました。自信の得意分野に投資することにより、他の人よりも優位性があることを証明してみせたといえます。
本多翁は株式投資の専門家ではないので、あまり投資手法についての解説はされていませんが、損をする可能性が低く安心して保有していられるバリュー株投資を本格的に実践し毎年10%程度の利回りを上げ続けているファンドについて興味のある方は管理人にお問合せください!

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
マザーズの小型ベンチャー株に思いっきり資金を投入。一か八か、株価が急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。
断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。
大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。
- 絶対にお金を損しないこと。
- 絶対にルール1を忘れないこと。

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てのどういうわけか資産が増えない運用方法はやめましょう。クラシック且つ質実剛健な資産運用を行なっていくべきです。
私も資産運用歴はもうかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
