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BMキャピタルの過去組み入れ銘柄「キクカワエンタープライズ」の投資実行から利確までの流れを紐解く!

BMキャピタルの過去組み入れ銘柄「キクカワエンタープライズ」の投資実行から利確までの流れを紐解く!

BMキャピタルは玄人投資とも言われるバリュー株投資を実践しており、堅実なリターンを出し続けています。

BMキャピタルについては以下の記事で網羅的にまとめていますのでご覧いただければと思います。

【BMキャピタル】日本最大の評判の和製ヘッジファンド「BM CAPITAL」の運用実績や口コミを含めて網羅的に解説!

 

今回は、同社のバリュー株投資を行った「キクカワエンタープライズ」の事例をまた取り上げてみたいと思います。

キクカワエンタープライズの株価

キクカワエンタープライズの株価

 

キクカワエンタープライズの会社概要

商号: キクカワエンタープライズ株式会社
資本金: 6億6,000万円(東京・名古屋証券取引所第二部上場)
従業員数: 230名
会社創立: 1897(明治30)年11月2日
事業内容: 製材機械、木工機械、工作機械の製造・販売
役員: 代表取締役社長菊川 厚

キクカワは、「切る・削る・磨く」の技術を中心とした製材・木工機械をはじめ、電化製品に使用されるプリント配線板の加工機、金属・非鉄金属加工機、自動車関連加工機、鉄道車両関連加工機、航空機関連加工機、フラットパネルディスプレイ関連加工機など様々な分野の加工機を製造・販売しています。

 

事業内容は製材機械、木工機械、工作機械の製造・販売となっています。

IT系などの派手な業態ではなく、まさに株価次第ではありますが事業内容的にはバリュー株銘柄とも言えるような会社です。

どのような分析の結果、BMキャピタルは投資を実行したのでしょうか。

 

BMキャピタルがバリュー株投資として資金を投じた背景を考察

バランスシートの状況はどうだった?ネット現金性資産が時価総額を上回る稀有の状況

私自身、バリュー株投資は長らく勉強してきましたが、その中でBMキャピタルは現金性資産について細かく精査するとの話を幾度となく聞きます。

これはバリュー株の父、ベンジャミングレアム氏が行なっている分析手法を踏襲しており、歴史的に成功している投資手法の分析パターンです。

KIKUKAWAに投資をしていたのは2015年頃ですのでその時点でのBSを見ていきましょう。

キクカワエンタープライズの資産

キクカワエンタープライズの資産

現金及び預金、受取手形及び売掛け金、投資有価証券を全て足し合わせると7,161百万円となります。72億円程度ありますね。

上記の3つはすぐに現金に換えられることから、現金性の資産とバリュー株投資では定義付けられています。

負債はどれくらいあるのでしょうか。

キクカワエンタープライズの負債

キクカワエンタープライズの負債

 

総負債は1,982百万円となっています。現金性資産は7,161百万円、総負債は1,982百万円、ネットで5,179百万円です。

このネット現金性資産を下回る会社の時価総額だった場合、端的には割安であると判断できます。当然この指標だけで投資を判断してはいけませんが。

この時点での時価総額は、2016年1月時点で換算すると約32億円です。

キクカワエンタープライズの株価

 

ネット現金性資産>時価総額32億円となりますので、割安だと考えられますね。

 

利益確定時の時価総額

BMキャピタルの報告書によると利益確定時は2018年10月でした。

その際のKIKUKAWAのバランスシートを見るとネット現金性資産は6,570百万円でした。時価総額は62億円ほどでした。

 

利益確定時のキクカワエンタープライズの時価総額

利益確定時のキクカワエンタープライズの時価総額

 

現金性資産6,570百万円>時価総額は6,200百万円とまだ現金性資産の方が大きい状況ですが時価総額との乖離がほぼなくなり割安感はなくなりました。

ここで利確をしたのだと考察します。

 

当然BSの分析だけで投資は実行していない

上記のように、バランスシートから現金性資産を抜き出し、時価総額と比較して割安感を判断し、投資を実行。

割安感がなくなったタイミングで利益確定。

非常に明確な投資手法ではあり、個人投資家はこの手法を採用して自分で投資していたりします。しかし一向に個人の成功例は聞きません。

それはなぜかというと、上記のような割安判定はバリュー株投資の1/100程度の内容でしかないからです。

 

本来、当然現金性資産も確認するとは思いますが、バリュー株投資は株主の構成、これまでの資本政策、事業展開、市場における独占率、経営効率などなど投資判断をする上で確認するものは山のようにあります。

上記のようなBSを抜き出すのみで投資で成功するのであれば誰でも成功します。投資は努力だけでは報われない所以はここにあります。

 

また、BMキャピタルの場合は「アクティビスト活動」を行なっており、実際に投資をした上で会社訪問をし、経営陣から事業状況のヒアリングを重ねています。また、保有比率が大きくなったタイミングで経営、株価施策の助言を行い、実際に株価上昇を狙います。

バリュー株投資で成功するには、実際に事業を立ち上げた経験があったり、一流の外資系金融機関で鍛錬を積まなければ身につかないものです。また、それなりの運用規模がなければそもそも成り立たないのです。

個人投資家でバリュー株投資の実践は困難です。

 

BMキャピタルはバリュー株投資を実践し10年以上プラスを出し続けていますが、これは異次元な成果を出していることを、長年バリュー株投資を勉強してきた筆者は理解できます。

 

「ネットネット株の弱点」をアクティビスト戦略で補完!BMキャピタルが行う本格的なバリュー株投資戦略とは?

 

まとめ

BMキャピタルの投資事例についてKIKUKAWAを取り上げました。

BMキャピタルの投資判断にあたっての一部でしかありませんが、なんとなくバリュー株とはどういう投資手法なのかがわかったのではないでしょうか。

他の例についてもまとめていますので参考にしてください。

 

→ BMキャピタルがバリュー株投資を実践して+69%のパフォーマンスをあげた極東貿易(TYO: 8093)の事例を研究
→ BMキャピタルの投資事例「金下建設」から投資戦略を紐解く!組み入れ銘柄の特徴とは?

暴落を回避しながら安定して10%を狙う投資先で富裕層を目指そう!

資産運用

 

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大きな資産を構築するためには複利の力を利用しながら長期投資を実現する必要があります。

投資家が長期投資を実践するためには暴落に巻き込まれないというのが必要不可欠な条件となってきます。

リーマンショックのように一気に資産が半減以下になってしまうと冷静さを失い狼狽してしまい投資から足を洗ってしまう可能性が高いからです。

 

行動経済学のプロスペクティブ理論でも示されている通り、人間はたとえ非合理的であったとしても損失回避的な行動を行うことが示されています。

特に貯金こそが正義であるという思考に長期間慣れ親しんでしまった日本人には顕著な傾向なのではないでしょうか?

暴落に巻き込まれ投資を辞めてしまうと、そのあと得られていたはずの利益を失うことになり膨大な機会損失が発生してしまうのです。

 

そのため損失を回避または抑制することが長期運用を行う上で最も重要なポイントとなります。

株式市場の下落局面を回避しながら安定して10%程度のリターンを積み上げ複利で回せると大きな資産を構築することが可能となります。

年利10%ときくと地味に聞こえますが7年で資産を倍増させることができますし、17年後には5倍に資産を増大させることができます。

 

上記を実現する投資先として投資先(ファンド)を選ぶポイントは非常にシンプルであり、以下の点を重視すれば大きくはずすことはありません。

 

  1. 相場環境に左右されない安定した運用実績を挙げているか?
  2. 一流のファンドマネージャーが確固たる戦略や投資理念に基づいて運用しているか?
  3. 運用実績がある程度ながく運用資産額も着実に増加しているか?

 

上記の点に基づいて30代で1億円以上の資産を構築した証券アナリストでもある筆者の視点で様々なファンドを分析した結果を以下の記事でまとめています。参考にしていただければと思います。

 

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