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貯金3000万円を1億円に増やす方法とは?精神的余裕を持ったリタイアに向けておすすめの資産運用ポートフォリオを紹介!

【安全・堅実に】貯金3000万円を1億円に増やす方法とは?精神的余裕を持ったリタイアに向けて目指すべき利回りとおすすめのポートフォリオを紹介!

アッパーマスの基準として考えられている資産3000万円という水準。

しかし、今後子供の養育費が嵩み老後資金を蓄えられるか非常に不安に思い始める年代の方が多いのではないでしょうか?

子供への養育費や老後資産の形成のために真剣に資産運用に取り掛かろうと考えている方も多いかと思います。

 

巷では年率10%で運用すれば複利効果で大きな資産を構築できるといいう話をよくきくと思います。

しかし、結局のところ何に投資をすればよいのか分からないという方が大半かと思います。

 

正直苦労して蓄えた3000万円なので出来うる限り下落リスクは抑えながらも年率10%程度の運用を目指したいですよね?

実際、筆者も資産運用で1億円近い資産を形成していますが最も重要視していることは安定したリターンの積み上げです。

 

今回はそんな貴方に向けて1974年以降の年間で平均11%のリターンを残しているエンダウメントであるハーバード大学の投資ポートフォリオを参考にしながら、

長期的に着実に安全に資産を増やすポートフォリオを提案したいと思います。

 

 

 

貯金3000万円超えたら?利回り11%で運用できたら13年後に資産1億円を達成可能

3000万円をハーバード大学のエンダウメントと同じ年率11%で運用することができれば十分、1億の資産を保有することに現実味がでてきます。

3000万円を11%で運用できれば以下の通り資産が形成できます。

3000万円を年率11%で運用した場合の資産推移

3000万円を年率11%で運用した場合の資産推移

資産の成長
1年後 3300
2年後 3630
3年後 3993
4年後 4392
5年後 4832
6年後 5315
7年後 5846
8年後 6431
9年後 7074
10年後 7781
11年後 8559
12年後 9415
13年後 10357
14年後 11393
15年後 12532
16年後 13785
17年後 15164
18年後 16680
19年後 18348
20年後 20183

 

6年後には5000万円を超えて13年後には1億円を超える資産を保有することができます。20年後には2億円を達成してリタイアがみえてきます。

更に追加入金していけば10年から15年で完全リタイアの2億円も達成可能ということになります。

 

 

 

ハーバード大学基金(エンダウメント)の成績とポートフォリオとは?

ハーバード大学は日本人に最も知名度のある米国の大学ではないでしょうか?

名実ともにハーバード大学は世界の一流大学です。

 

harvard university

harvard university

 

米国の一流大学は卒業生の寄付金を集めて運用を行い大学運営の一部財源として使用します。

このように米国の大学が運用する基金のことをエンダウメントといいます。今回2つの理由でエンダウメントのポートフォリオを参考にします。

 

参考の理由

  • 安定した高いリターン
  • 大きく失うことができない基金としての特徴

 

1点目は言わずもがなのですが、重要なのは2点目です。基金と言われる資金は使用用途のために増やしていく類のものです。

ハーバード大学の教職員の給料や重要な研究費に費やされます。つまり、エンダウメントは大きく資産を失うことが許されないのです。

 

これは皆さんが大切な3000万円という資産を老後の生活のために失うのは回避したいという気持ちと合致するものではないでしょうか?

この基金という性質と高い安定したリターンを出しているという観点からハーバード大学のエンダウメントを参考にしています。

 

話を本題に戻しましょう。米国のエンダウメントは安定して非常に高いリターンを出しています。

以下がハーバードエンダウメントのリターンです。米国のインデックスであるS&P500指数を大きく上回るリターンを出しています。

ハーバード大学の運用リターン

ハーバード大学の運用リターン

 

ハーバード大学のエンダウメントは、このような高いリターンを上場株投資で得ているわけではありません。

以下の通りPEファンドやヘッジファンドや不動産投資、天然ガスなどの市場平均に連動しないオルタナティブ投資でリターンをあげています。

むしろ通常の株式投資(Public Equity)には全体の20%未満しか投じていないのです。

 

ハーバード大学のポートフォリオ

ハーバード大学のポートフォリオ

 

以下は直近15年のリターンの推移です。

2021年6月期は33.6%でしたが2022年6月期のリターンは▲1.8%、2023年6月期のリターンは2.99%となっています。平均して均すと10%程度のリターンとなります。

ハーバードエンダウメントの直近15年のリターン

ハーバードエンダウメントの直近15年のリターン

 

 

2022年6月期は▲1.8%となっていますが、S&P500指数の2021年7月から2022年6月末までのリターンが▲17.7%であったことを考えると大健闘ですね。

同期間の債券も大きなマイナスであったことを考えると損失を抑制できているといえるでしょう。

 

よく債券と株式を分散しているバランス型のファンドも見られますが2022年は債券も株式も軟調な成績でした。

以下の通り、株式も債券も、両方を50%ずつ組み入れたファンドのリターンは大きくマイナス圏に沈んでいます。

株式100%:▲19.51%
長期債券100%:▲31.24%
株式50%+長期債券50%:▲25.38%

2022年は株式も債券も軟調

2022年は株式も債券も軟調

 

株式と債券に主に分散投資をしているファンドラップは2022年は散々な成績となっています。

2023年もAIブームで株式は反発しましたが9月に失速し、債券は引き続き下値を掘っています。バランス型ファンドは苦境の真っ只中にいます。

株式も債券も大きなマイナスの中、ハーバード大のエンダウメントが傷を浅く抑えられているということができるでしょう。

この要因は市場に連動しないヘッジファンドやPEファンドなどのオルタナティブを多分に取り入れているからなのは言うまでもないですね。

では、ハーバード大学に即したポートフォリオを個人で構築するためにはどうしたらよいでしょうか?詳しく見ていきたいと思います。

 

ヘッジファンド関連記事:

 

3000万円の20%(=600万円)を全世界株式へのインデックス投資で代用

まず約20%の600万円分については上場株ポジションについては分かりやすく世界株式に分散投資できるVTに投資をしていきたいと思います。

VTは指数に連動するインデックスファンドです。

 

VTは世界全体に投資をすることができる丸ごとパックのETFです。ETFなので連動を目指すインデックスがあります。

VTが連動を目指すインデックスは「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」になります。

 

The FTSE Global All Cap Index is a market-capitalisation weighted index representing the performance of the large, mid and small cap stocks globally. The index aggregate of around 8,000 stocks cover Developed and Emerging Markets and is suitable as the basis for investment products, such as funds, derivatives and exchange-tradedfunds.

参照:FT

 

わかりやすく日本語にすると以下となります。

 

日本語訳

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、世界の大型株、中型株、小型株のパフォーマンスを表す時価総額加重平均インデックスです。

先進国と新興国を含む約8,000銘柄から構成され、ファンド、デリバティブ、上場投資信託などの投資商品のベースとして適しています。

 

時価総額加重平均平均インデックスは企業の時価総額の規模に応じてインデックスに組み入れていきます。

日本ではTOPIX、米国ではS&P500指数が時価総額加重平均インデックスですね。

ただ、世界株といっても60%近くを米国株が占めています。米国株の動きに大きく影響されるといえるでしょう。

 

VTの国別構成比率

VTの国別構成比率

国別構成比率
米国 59.30%
日本 6.20%
英国 4.00%
中国 3.50%
カナダ 3.00%
フランス 2.60%
スウェーデン 2.40%
ドイツ 2.20%
台湾 2.00%
豪州 1.80%
インド 1.60%
韓国 1.40%
オランダ 1.10%
スウェーデン 1.00%
その他 7.90%

 

VTは以下の通り設定された2009年以降順調に伸びています。年率リターンは11.46%となっていますが、丁度リーマンショックの底からのリターンなので下駄を履いている水準です。

長期的には5%-7%を見込んでおくとよいでしょう。インフレ率も高いですしね。

 

以下は最も組み入れ比率の大きい米国のS&P500指数の値動きです。平均して年率7%のリターンが謳われていますが、一定の速度で成長するわけではありません。

1990年代の上昇期、2000年代の停滞期、2010年代の上昇期と交互に繰り返して超長期でみた時の平均年率リターンが7%なのです。

インデックス投資は堅調な時期と調子の悪い時期がある

インデックス投資は堅調な時期と調子の悪い時期がある

 

2020年代は2021年までの金融緩和の副作用でインフレが発生し金融引き締めに転じています。

2022年末時点でもインフレは全く収束しておらず米国の中央銀行のFRBは2023年度も引き締め姿勢を継続することを宣言しています。

 

具体的には、物価安定の回復のため、政策金利をしばらく引き締め水準で維持する必要があるとし、歴史は時期尚早の金融緩和に対し強く警告していると述べ、市場の早期緩和期待を牽制しました。また、次回の利上げ幅はインフレと景気次第であり、2023年の利下げは検討していないとの見解も示されました。

参照:三井住友アセット

 

現在よりも高い金利を1年間継続すると経済が崩壊するのは火を見るより明らかですよね。

 

FRBが想定する2023年末の政策金利と経済見通し

FRBが想定する2023年末の政策金利と経済見通し

 

高インフレと経済失速のスタグフレーションに苛まされており、今までと同じような高いリターンを望むのは難しくなってきています。

実際2023年9月に発表された雇用統計やインフレ率から、いまだに米国の労働市場は活況でインフレは確実に粘着してきています。

 

株価と逆相関にある米10年債金利もインフレ再燃懸念をうけて再び4.6%を越えようという勢いになってきます。

金利が上昇するということは債券も下落していることを意味します。ここまでの債券利回りの上昇はリーマンショック前の2007年までありませんでした。

それだけ相場が異常事態であることが容易に見て取れます。

米10年債金利の推移

米10年債金利の推移

 

つまり2022年から状況は改善していないのです。加えて2022年以降に円安が進行したことも日本の投資家にとってはマイナスです。

2024年2月現在でも148円という円安水準を維持しています。現在から投資を始めると円高となった時に著しくリターンを毀損します。

このような状況の中で安定してリターンを挙げることが期待されます。市場に振り回されず利回りを構築していくオルタナティブ投資の一つである「ヘッジファンド」という選択肢です。

 

【ポートフォリオの核】3000万円の60%(=1800万円)をプライベートファンドで組成

ではもう一度ハーバード大学のポートフォリオを見てみましょう。PEファンドとヘッジファンドで全体の6割を占めています。

 

ハーバード大学のポートフォリオに占めるPEファンドとヘッジファンドの比率

ハーバード大学のポートフォリオに占めるPEファンドとヘッジファンドの比率

 

PEファンド:
上場していない未公開株に投資を行ない企業価値を高めた上で売却又は上場させることで利益を得るタイプのファンド

ヘッジファンド:
市場が下落する局面でも積極的に利益を狙いにいくタイプのファンド。絶対収益型ファンドとも言われる。

 

これらのファンド形態は市場が下落する局面でも市場平均とは異なる動きをすることから注目を集めています。

株式市場と異なる動きをする投資のことをオルタナティブ投資といいます。

PEファンドとヘッジファンドはオルタナティブ投資の代表格として注目を集め続けています。

 

オルタナティブファンドを組み入れることでリターンが向上するだけでなく安定性が上昇します。

以下はヘッジファンドと世界株市場のリターンの比較です。

 

世界の株式市場のリターンとヘッジファンドの比較

世界の株式市場のリターンとヘッジファンドの比較

 

ヘッジファンドは2000年代初頭のITバブル崩壊を回避しただけでくリターンをあげています。

また、リーマンショックでも世界株が50%の下落となるなか、ヘッジファンドは20%の下落に損失を抑制しています。

更に拡大して1999年から2023年現在のリターンを当期間、世界で最もリターンがよかったS&P500指数と比較したものが以下となります。

 

ヘッジファンドのリターンは指数をアウトパフォーム

ヘッジファンドのリターンは指数をアウトパフォーム

ヘッジファンド指数 S&P500指数
年率リターン 8.31% 6.27%
標準偏差(リスク) 5.24% 15.52%
シャープレシオ 1.20 0.38
年間最大損失
(リーマンショック時)
▲12.71% ▲34.6%

 

右肩あがりで素晴らしいリターンですよね。損失を抑制するだけでなく市場平均よりも高いリターンをもたらしています。

年率リターンが8.31%で標準リスクが5.24%ということは今後1年で期待できるリターンは以下ということになります。

 

ヘッジファンドインデックスの確率毎の期待リターン

【68.2%の確率】
3.07%(8.31%-5.24%) 〜13.55%(8.31%+5.24%)

【95%の確率】
▲2.17%(8.31%-5.24%×2) 〜18.79%(8.31%+5.24%×2)

【99.7%の確率】
▲7.41%(8.31%-5.24%×3) 〜24.03%(8.31%+5.24%×3)

 

最大損失を▲7%とかなり抑えられてますよね。S&P500指数は以下の通りなので差は歴然ですね。

価格の変動幅である標準偏差を抑えられているのがヘッジファンドの強みです。

 

S&P500の確率毎の期待リターン

【68.2%の確率】
▲9.25%(6.27%-15.52%) 〜21.79%(6.27%+15.52%)

【95%の確率】
▲24.77%(6.27%-15.52%×2) 〜37.31%(6.27%+15.52%×2)

【99.7%の確率】
▲40.79%(6.27%-15.52%×3) 〜52.83%(6.27%+15.52%×3)

 

レイダリオ氏が運用するヘッジファンド(ブリッジウォーター)のリターンを見ても、ボラティリティが抑えられております。

この40年間異次元な金融緩和を行い無理やり上昇させてきた株式市場のリターンにも負けていません。

 

bridge water return

bridge water return

 

年金基金など大型機関投資家がレイダリオ氏に運用を頼む理由が見えてきますね。

 

筆者が投資しているファンドは更に上記リターンの上位互換となっています。過去10年1度も下落することなく上記より高いリターンを出し続けています。

長期的な資産形成を行う上で欠かせないパートナーとなっています。

ヘッジファンド業界の利回りは高くても、当然全てのヘッジファンドが優秀とはいかず、玉石混合です。

どこのヘッジファンドで運用すべきかどうかが大事になってきます。筆者の場合は国内では老舗の位置付けとなっているBMキャピタルに運用を任せています。

理由は言うまでもないですが長期で堅実運用してくれているからです。

 

BMキャピタルは伝統的な「中小型株を中心としたバリュー株投資」を実践しています。年度ベースで一度もマイナスにすることなく安定したパフォーマンスを叩き出しています。

まさに先ほどの図のようなリターンを出しているのです。

伝統的な「バリュー株投資」はその「企業の株価」が、「企業が保有する現金価値よりも低い」銘柄に厳選して投資を行います。

 

BMキャピタルはバリュー株投資を実践していることから、運用の下落耐性が高く安定的なパフォーマンスにつながっています。

2020年のコロナショックは株価指数が30%下落するような厳しい環境下でした。

しかし、大暴落した3月もBMキャピタルは株価指数に対して大幅にプラスのパフォーマンスでした。

 

過去のリーマンショック、チャイナショックでも下落せずに安全に運用しています。

(リーマンショックが2008年でその頃から本格運用なので、もう10年以上運用しているベテランファンドマネジャーですね)

直近の2021年末から2022年の年初に日経平均が20%下落する局面も無傷で乗り切るどころかアクティブリターンも出しています。

 

BMキャピタルのリターンを可視化

 

ファンドマネージャーは今まで日本株のファンド運用を行ってきた方です。同氏の経歴は以下の通りです。

 

  • 東京大学卒
  • 大学時代に株式投資サークルで継続的な高い利回りを達成(リーマンショック時もプラス運用)
  • 卒業後は一流金融機関・英国バークレイズ証券に入社
  • その後、東大・京大卒(財務省、投資銀行、総合商社出身)のメンバーを集めヘッジファンドを創設。
  • 上場企業の取締役も務めるなど精力的に活動中。

 

ある程度の規模になると運用パフォーマンス維持のために出資者の募集を止めるファンドも多くなっています。

BMキャピタルがどれくらいの数の投資家を募るのかはわかりませんが、興味のある方は早めに話だけでも聞きにいった方が良いかもしれません。

【BMキャピタル】評判の和製ヘッジファンド「BM CAPITAL」の運用実績や口コミを含めて徹底評価!

 

そもそも長期堅実複利投資は始めるのが早ければ早いほど良いです。

BMキャピタル

BMキャピタルの特徴

 

 

さらに詳しい情報は以下でまとめておりますので参考までに。

【BMキャピタル】評判の和製ヘッジファンド「BM CAPITAL」の運用実績や口コミを含めて徹底評価!

 

 

3000万円の10%(=300万円)を債券に投資

株式のヘッジ対象としては債券は最も有名な選択肢です。債券は金利が低下することで価格が上昇します。反対に金利が上昇することで債券価格は下落します。

ここに疑問を持たれた方もいらっしゃると思います。感覚的には金利が上昇すれば債券の価格は上昇しそうですよね。

しかし、少し立ち止まって考えてみてください。

 

現在、貴方が保有する債券の利率が2%だとします。その後、市場で金利が3%に上昇したとします。

すると、現在貴方が保有する2%の利率の債券の価値は下がりますよね。この価値が下がった債券を市場で売り出すとすると価格を下げるしなかないのです。

 

それでは本題に話を戻します。

2020年のパンデミックで大規模な金融緩和を実施したことで金利が急激に低下して債券価格は上昇しました。しかし、2022年に入って状況は一変しました。

世界的にインフレが発生して2022年は大きく金利が上昇しました。結果として債券価格は急降下していきました。

以下は米国の長期金利の推移と長期債券に投資するETFの推移です。

 

【米10年債利回りの推移】

米10年債金利の推移

米10年債金利の推移

 

【米長期債券ETFの「TLT」の推移】

 

米長期債ETFの推移

米長期債ETFの推移

 

2022年の末から金利が下落基調となっていました。これは2022年に発生したインフレ率が天井をうって下落を始めたからです。

しかし、2023年に入り米国のインフレは再燃懸念が高くなってきて、再び金利は上昇、債券価格は下落という流れをたどっています。

 

今回と同じインフレ率を記録した1970年代はインフレが3波に渡って訪れました。そのたびに金利は上昇し、債券価格は下落し、通常の株式も下落していくということを繰り返していきました。

コアインフレ率はまだ高い

コアインフレ率はまだ高い

 

2023年も不安定な状況が続くので、債券ポーションや株式ポーションは安定的なヘッジファンドや現金として待機しておくのも手だと考えています。

株価のリターンが全くなかった1970年代とインフレ率は同じ推移を辿っていますからね。

1970年代のインフレ率と2010年代からのインフレ率の推移

 

FRBが利上げを停止したとしても、まだまだ利下げには程遠く特に円建ての日本人投資家からすると投資妙味は薄いと考えています。

着実に、債券価格が上昇するタイミングを捉えたいところですが、それには長年の経験がなければ難しいでしょう。

 

3000万円の10%(=300万円)を金に投資

金は今回のロシアのウクライナ侵攻のような局面で上昇するので株式市場の下落を吸収することができます。

また、市場に流通する現金(=マネーサプライ)が上昇すると現金の価値が希釈化するので相対的に金の価値が上昇します。

 

実際、以下はマネーサプライと金の価格の推移です。マネーサプライ(青)の上昇と金価格(赤)が大きな流れとしては一致していることが見て取れますね。

 

金とM2の関係

金とM2の関係

 

また株式市場と異なる動きとなっている点も見逃せません。今後もマネーサプライは上昇し続けます。

株式市場とは関係ない動きをしている金に投資してポートフォリオの安定性を高めながら、しっかりリターンも狙っていきましょう。筆者は以下の方法で金に投資しています。

 

 

3000万円のハーバード大学流の投資ポートフォリオのまとめ

今までのポイントをまとめると以下となります。

ハーバード大学のポートフィリオはオルタナティブ資産を多く組み入れて安定性を保ちながら高いリターンを継続して出し続けています。

ハーバード大学流のポートフォリオを3000万円で組むとすると以下となります。

3000万円のポートフォリオ

3000万円のポートフォリオ

  ポートフォリオ
全世界株式 600万円
ヘッジファンド 1800万円
300万円
債券 300万円

 

最も核となるヘッジファンドについては筆者が投資をしているファンドを含めて以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

暴落を回避しながら安定して10%を狙う投資先で富裕層を目指そう!

資産運用

 

厳選投資先ランキング

 

大きな資産を構築するためには複利の力を利用しながら長期投資を実現する必要があります。

投資家が長期投資を実践するためには暴落に巻き込まれないというのが必要不可欠な条件となってきます。

リーマンショックのように一気に資産が半減以下になってしまうと冷静さを失い狼狽してしまい投資から足を洗ってしまう可能性が高いからです。

 

行動経済学のプロスペクティブ理論でも示されている通り、人間はたとえ非合理的であったとしても損失回避的な行動を行うことが示されています。

特に貯金こそが正義であるという思考に長期間慣れ親しんでしまった日本人には顕著な傾向なのではないでしょうか?

暴落に巻き込まれ投資を辞めてしまうと、そのあと得られていたはずの利益を失うことになり膨大な機会損失が発生してしまうのです。

 

そのため損失を回避または抑制することが長期運用を行う上で最も重要なポイントとなります。

株式市場の下落局面を回避しながら安定して10%程度のリターンを積み上げ複利で回せると大きな資産を構築することが可能となります。

年利10%ときくと地味に聞こえますが7年で資産を倍増させることができますし、17年後には5倍に資産を増大させることができます。

 

上記を実現する投資先として投資先(ファンド)を選ぶポイントは非常にシンプルであり、以下の点を重視すれば大きくはずすことはありません。

 

  1. 相場環境に左右されない安定した運用実績を挙げているか?
  2. 一流のファンドマネージャーが確固たる戦略や投資理念に基づいて運用しているか?
  3. 運用実績がある程度ながく運用資産額も着実に増加しているか?

 

上記の点に基づいて30代で1億円以上の資産を構築した証券アナリストでもある筆者の視点で様々なファンドを分析した結果を以下の記事でまとめています。参考にしていただければと思います。

 

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