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カーボンニュートラルをテーマとした投資信託「脱炭素ジャパン」を評判と今後の見通しを含めて徹底評価!おすすめできる?

カーボンニュートラルをテーマとした投資信託「脱炭素ジャパン」を評判と今後の見通しを含めて徹底評価!おすすめできる?

最近、クリーンエネルギー系の投資信託をよく見ています。これは筆者が時代についていくため、次の投資機会を常に模索していることが背景となっています。

株価を見ると全体的に株式市場が軟調だった2022年でもクリーンエネルギー系の銘柄は比較的堅調に推移していました。

今回の記事では脱炭素ジャパンについて取り上げたいと思います。2023年も年末に入り、2024年以降の見通しについても触れていきたいと思いまます。

 

 

脱炭素ジャパンとはどのようなファンドか?

 運用は野村アセットマネジメント株式会社(管理は三井住友トラスト)

運用指図を行うのは野村アセットマネジメント株式会社、財産保管、及び管理は三井住友信託銀行となっています。

大手が手がけるファンドですね。

会社名 野村アセットマネジメント株式会社
Nomura Asset Management Co., Ltd.
本社 〒135-0061 東京都江東区豊洲二丁目2番1号[ アクセス ]
TEL:(03)6387-5000 (大代表)
支店/営業所 大阪支店
福岡営業所
設立 1959年(昭和34年)12月1日
営業開始日 1960年(昭和35年)4月1日
資本金 171億8,035万円
株主 野村ホールディングス株式会社
事業内容 投資助言・代理業及び投資運用業に係る業務
役員数 取締役 7名 / 執行役員13名(取締役兼務2名を含む)
取締役 山本 誠一郎(取締役会議長) / 小池 広靖(CEO兼代表取締役社長) / 渡部 昭裕 / 岸田 吉史
木村 明子(弁護士) / 前田 良治 / 鈴木 貴之
執行役員 社長
小池 広靖
常務
荒 幸三 / 鈴木 伸雄 / 荻原 亘
渡部 昭裕 / 本間 隆宏
執行役員
平松 剛 / 田口 信之 / 村尾 祐一 / 望月 洋幸 / 縣 清志 / 畦地 理代 / 中山 貴裕
社員数 社員957名 (2022年3月現在)
登録・免許等 野村アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第373号
加入協会 一般社団法人投資信託協会 / 一般社団法人日本投資顧問業協会 / 一般社団法人第二種金融商品取引業協会

 

非常に大きな会社で、設立は1959年と老舗、運用資産残高は70.1兆円あります。

63年間金融ビジネスで収益を生み出してきた会社なのですね。世界中から70兆円を集めて運用しているメガアセマネです。

野村アセットマネジメントの運用資産残高

 

野村アセットマネジメントが手がける代表ファンドのインデックスは以下のようなものがあります。

  • NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 (愛称:NF・TOPIX ETF)
  • NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 (愛称:NF・日経225 ETF)
  • NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信 (愛称:NF・JPX400 ETF)

アクティブ投信は当ブログでも分析している以下のようなものがあります。

 

大手が手がけるファンドなので絶対にリターンが良いということはありませんので、しっかり後続で実績を見ていきましょう。

 

投資戦略(脱炭素企業への投資)

目論見書によると、日本国内の脱炭素への貢献が期待される銘柄に投資をするということで、テーマ株に特化してリターンを目指していくことがわかります。

わが国の株式の中から、個別企業の調査・分析等に基づいたボトムアップアプローチにより脱 炭素※への貢献が期待される投資候補銘柄を選定します。

脱炭素ジャパンのポートフォリオの構築のプロセス

 

「脱炭素」(カーボンニュートラルとは)とは温室効果ガスの実質ゼロを目指すことです。

脱炭素とは

2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。

排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」 から、植林、森林管理などによる「吸収量」 を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。

※人為的なもの

カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減 並びに 吸収作用の保全及び強化をする必要があります。

 

今後はクリーンエナジー銘柄へ資金が流入していくのかどうか、それはどのようなタイミングかを投資家としては常に監視しておく必要があります。

 

組み入れ銘柄(ポートフォリオ上位銘柄の株価は?)

脱炭素ジャパンの2023年9月末時点の構成上位銘柄は以下となります。脱炭素というかただの大型の日本企業を組み入れているという印象が強いですね。

 

脱炭素ジャパンの2023年9月末時点の構成上位銘柄

 

2022年10月末時点の組み入れ銘柄からの推移は以下となります。

 

2023年9月末 2023年6月末 2023年3月末 2022年10月末
1 日本電信電話 日本電信電話 東レ 東レ
2 東レ 関西電力 日本電信電話 日立製作所
3 九州電力 東レ 日立製作所 日本電信電話
4 関西電力 九州電力 信越化学工業 大和工業
5 積水樹脂 三菱ケミカルグループ 関西電力 信越化学工業
6 花王 信越化学工業 三菱ケミカルグループ 本田技研工業
7 旭化成 日立製作所 リンナイ 豊田通商
8 きんでん 旭化成 九州電力 三菱ケミカルグループ
9 三菱ケミカルグループ 豊田通商 豊田通商 豊田自動織機
10 オリックス 花王 旭化成 日本電産

 

東レ、日本電信電話(NTT)、日立製作所などが入っており非常に渋いポートフォリオです。やはりオリジナル性溢れていますね。ポートフォリオ1位の日本電信電話も年初来は堅調にプラスです。

日本電信電話の株価推移

 

ファンド手数料

購⼊時⼿数料はに3.3%(税抜3.0%)以内、販売会社毎に定める⼿数料率を乗じた額となります。

信託財産留保額は0.3%です(売却時手数料)。

運⽤管理費⽤(信託報酬)は純資産総額に年1.584%(税抜年1.44%) の率を乗じた額です。

初年度は5%程度、というイメージですね。売却に手数料がかかるのはちょっとなと個人的な感情が芽生えます。

 

脱炭素ジャパンの運用利回りや運用成績を基準価格チャートなどからチェック

では、肝心の運用成績について見ていきたいと思います。

以下は2023年9月末までの基準価額の推移ですが直近は円安による日本株の上昇の恩恵を受けていますね。

 

脱炭素ジャパンの運用実績

月報

 

2023年9月末時点で基準価額は11,167円となっています。2021年8月より運用し10%程度の利益しか出ていないので、年率利回りは6%程度で、インデックスを下回りますね。

そもそもクリーンエナジーに貢献するという目的のファンドであれば、リターンを追い求めてはいけないのかもしれませんね。筆者はリターンのある投資先しか興味はありませんが。

 

トータルリターンは以下の通りとなっています。まだまだ若いファンドなので実力を測れるものではありません。

ただ、脱炭素ジャパンファンドに関してはそのテーマが「流行るか、流行らないか」でしかありません。

イノベーティブカーボンニュートラル戦略ファンドとeMAXIS Slim 全世界株式と比較したものが以下となります。

 

脱炭素ジャパン
日経平均
イノベーティブカーボンニュートラル戦略ファンド

eMAXIS Slim 全世界株式

脱炭素ジャパンと日経平均とイノベーティブカーボンニュートラル戦略ファンドとeMAXIS Slim 全世界株式の比較

 

日経平均やeMAXIS Slim 全世界株式に劣後しているだけなく、同じ脱炭素関連のファンドに劣後しているのは由々しいですね。

 

脱炭素ジャパンの掲示板での口コミ評判

SNSではまだまだ若いファンド故にあまり口コミは見当たりませんでした。

 

 

Yahoo!ファイナンスでの口コミ:

伸びないので、切りました(損切です)

名前だけはカッコいいけど、ファンドとしては零点。ホントに腹立たしい限りです。いつになったら期待に応えてくれるのやら?

ここ伸びないねえ ジャパンは見切り時?

突き抜けないなあ 日本の各企業にとって脱炭素が至上命題になってるけど
下請け、孫請け中小などに無理強いはしないでね
脱炭素は理想だけど、それだけじゃない

いい加減上がり調子になってほしいですね〜

ファンドマネージャー!
しっかりやって下さいよ!

手数料とか考えると、数百万円もこの投資信託を買うなら脱炭素関連の日本株を自分で調べて10銘柄位に分散して(ミニ株とか)買った方が良い気がするけど😅

 

かなりお怒りの投資家が多そうです。流行るか流行らないかですので、ある程度流行ったところで乗った方が良いと思いますね。

ブームとは結構長続きするので、ある程度流行ってからでも、乗るのは遅くないのです。流行る、とはそのテーマの中心にある銘柄が著しい株価上昇をした時です。

 

脱炭素で日本株で言えば東レではないでしょうか。

ブームが来るのを待つのはかなり厳しいです。平気で10年待つこともあるので、テーマ株投信とは本来投資時期を見極めるのがとても難しいのです。

 

今後の見通しとまとめ

基本的に、この1年はブームがいまいちきておらず、株式市場もベア相場ですので、しばらくチャンスはないのではないかと思います。

そもそも、テーマ、ブーム銘柄というのは低金利時代にしか上昇しません。今は高金利です。FRBの政策をしっかり吟味し、利下げに転じるタイミングで株価が動意付くのであれば面白いです。

 

しかし、うんともすんとも言わないのであればそこに資金を預けている時間が無駄ですね。

いずれにせよ、今後2023年後半まで利下げはないでしょうから、しばらく脱炭素ジャパンのリターンが改善しなくても当然のことだと思います。

暴落を回避しながら安定して10%を狙う投資先で富裕層を目指そう!

資産運用

 

厳選投資先ランキング

 

大きな資産を構築するためには複利の力を利用しながら長期投資を実現する必要があります。

投資家が長期投資を実践するためには暴落に巻き込まれないというのが必要不可欠な条件となってきます。

リーマンショックのように一気に資産が半減以下になってしまうと冷静さを失い狼狽してしまい投資から足を洗ってしまう可能性が高いからです。

 

行動経済学のプロスペクティブ理論でも示されている通り、人間はたとえ非合理的であったとしても損失回避的な行動を行うことが示されています。

特に貯金こそが正義であるという思考に長期間慣れ親しんでしまった日本人には顕著な傾向なのではないでしょうか?

暴落に巻き込まれ投資を辞めてしまうと、そのあと得られていたはずの利益を失うことになり膨大な機会損失が発生してしまうのです。

 

そのため損失を回避または抑制することが長期運用を行う上で最も重要なポイントとなります。

株式市場の下落局面を回避しながら安定して10%程度のリターンを積み上げ複利で回せると大きな資産を構築することが可能となります。

年利10%ときくと地味に聞こえますが7年で資産を倍増させることができますし、17年後には5倍に資産を増大させることができます。

 

上記を実現する投資先として投資先(ファンド)を選ぶポイントは非常にシンプルであり、以下の点を重視すれば大きくはずすことはありません。

 

  1. 相場環境に左右されない安定した運用実績を挙げているか?
  2. 一流のファンドマネージャーが確固たる戦略や投資理念に基づいて運用しているか?
  3. 運用実績がある程度ながく運用資産額も着実に増加しているか?

 

上記の点に基づいて30代で1億円以上の資産を構築した証券アナリストでもある筆者の視点で様々なファンドを分析した結果を以下の記事でまとめています。参考にしていただければと思います。

 

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