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今後「eMAXIS neo自動運転」はどうなる?2020-2021年のバブルにおいては評判は抜群だった投信の見通しを含めて評価!

今後「eMAXIS neo自動運転」はどうなる?2020-2021年のバブルにおいては評判は抜群だった投信の見通しを含めて評価!

今回取り上げるのは「eMAXIS Neo 自動運転」です。

自動運転は2021年あたりにテーマとして盛り上がりましたが2023年時点ではあまり話題になっていませんね。

2022年の下落相場に巻き込まれていそうなテーマですね。

 

ただ、今後自動運転に向けて世界が動きだすのは間違いないでしょう。

今回はeMAXIS neo自動運転について分析していきたいと思います。

 

eMAXIS Neo 自動運転の口コミ評判(掲示板などから)

概要に入っていく前に評判と口コミをさらっと見て、情報を入れやすくしておきましょう。

 

 

 

 

 

Yahoo掲示板では以下のようなものがありました。

自動運転は、単なるブームではない。
近い将来必ずハンドルのない車が走行するでしょう。
保証問題やドライバーの雇用など懸念材料は有りますが、今もっと期待されている分野です。
毎日500円積み立てます。

 

自分は毎週千円しか積み立ててないんで
最悪ダメになってもいいやと思ってます。
何故なら1年で52千円しか積み立てられないわけです。
これが仮に5年でもやっと25万程度。
こんなの今回の下げ幅考えたら大した金じゃあないです。
でももしいよいよ自動運転の技術が確立して
普通に無人の車が公道を走る様になったら?
恐らくここの企業から「第二のアップル」が出てきますよ。
それも上手くしたら数社出てくるかもしれない。
今でもテスラ一社の株価だけでも世界に冠たる日本の自動車企業の株価をまとめても敵わないんですから。
どれほどの巨大な産業になるかお分かりでしょう。
目先の利益だけでここを選ぶなら
とっくの昔にやめてます。
夢に金をかけるだけの価値がここにはあると思っています^ ^

 

ポジティブなものが多いですね。リターンについての言及は2021年までしかありませんでした、なんとなく察することができますが。

まさに夢を買う目的で少額を買っていく、といった種類の投信なのではないかというのが今の感想です。

 

では詳細を見ていきましょう。

 

eMAXIS Neo 自動運転とは?

それでは概要を見ていきましょう。三菱UFJ国際投信株式会社が運用を担当するファンドです。

 

  • ファンドの目的:S&P Kensho Autonomous Vehicles Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果をめざします。
  • ファンドの特色①:S&P Kensho Autonomous Vehicles Index(配当込み、円換算ベース)※に連動 する投資成果をめざして運用を行います。
  • ファンドの特色②:主として、米国の金融商品取引所に上場している、日本を含む世界各国の自動運転関連企業の株式等(DR(預託証書)を含みます。)に投資します。

 

世界各国の自動運転関連企業への投資をします。自動運転についてまず理解しなければ投資はできませんね。

 

そもそも自動運転とは?

自動運転とは、そのままですが人の代わりにコンピューターに運転してもらうといったものですね。

 

自動運転車とは、ドライバー(人間)が行っている、認知、判断、運転操作(加速、操舵、制動など)といった行為を、人間の代わりにシステム(機械)が行うものです。

GPSやカメラ、レーダーやセンサーなど様々な計測装置や情報通信技術を駆使し、道路の白線や、クルマやヒトなどの移動体・構築物を始めとする道路上の周囲環境を読み取りながら、運転操作の自動制御につなげます。

市販化されているクルマの中には、こうした自動運転につながる技術を搭載したものもあり、自動運転の実現に向けて、官民挙げての取組が加速しています。

https://aichi-its.jp/knowledge/glossary/autonomous-car/

 

自度運転はアメリカのテスラやGoogleなどが真剣に取り組んでいますが、もし一般大衆まで活用できるレベルになればそれは人々の生活に大きなインパクトを与えます。

簡単に言えば自家用車がタクシーになる訳ですね。

自動運転の目指すところは事故をなくし、運転ができない人(年配の方々など)でも容易に移動ができる社会の実現です。

自動運転(自動走行)システム

 

eMAXIS Neo 自動運転のポートフォリオ構築方法とファンド方式

運用プロセスのイメージ

 

運用プロセスは至って普通です。為替ヘッジはありませんので、為替がリターンに影響を与えることは留意しておきましょう。

スキームは以下の通りでファミリーファンドとなっています。特に特殊性は見つかりません。

eMAXIS neo 自動運転の運用スキーム

 

国・地域別構成と投資先業種比率

自動運転関連企業というと、上記で挙げたGoogleやテスラのような企業への投資がメインとなると考えられますが、実際に見てみましょう。

以下は2023年9月末時点の構成上位国です。

国・地域 比率
1 アメリカ 62.00%
2 ケイマン諸島 18.00%
3 オランダ 9.40%
4 ジャージー 3.60%
5 イスラエル 2.90%
6 日本 2.20%

 

ちなみに以下は2022年6月末時点のデータです。やはりほとんどアメリカのままですね。

国・地域 比率
1 アメリカ 64.50%
2 ケイマン諸島 17.70%
3 オランダ 7.20%
4 ジャージー 3.40%
5 イスラエル 2.90%
6 日本 2.20%

 

続いて2023年9月時点の投資先業種です。自動車・自動車部品、半導体、テクノロジーは当然ですね。具体的な銘柄を見てさらに理解を深めていきましょう。

 

業種 比率
1 自動車・自動車部品 47.50%
2 半導体・半導体製造装置 29.40%
3 ソフトウェア・サービス 9.60%
4 テクノロジー・ハードウェア 6.20%
5 運輸 3.20%
6 メディア・娯楽 2.50%

 

構成上位銘柄

では、実際にポートフォリオを見ていきましょう。以下は2023年9月末時点での構成上位銘柄です。

eMAXIS neo 自動運転の構成上位銘柄

 

1位は中国の電気自動車企業であるXPENGでした。ケイマン諸島籍の企業であることも初めて知りました。

思えばアリババやテンセントなども籍はケイマン諸島ですね。複雑ですが、税制、資金調達に有利な条件があるということだったと思います。

上記ではXPENG、NIOなどケイマン諸島、つまり中国企業がかなりポートフォリオに入っていることがわかります。

また3位にはイーロンマスクが率いる電気自動車首位で自動運転技術の確立も目指しているテスラが入っています。

 

自動運転ポートフォリオとなると米中になってしまうんですね。ここに日本が入っていないのは寂しさを感じてしまいます。技術大国としてどこかでリベンジしてほしいものです。

2022年6月からの構成順位の変遷は以下となります。

2023年9月末 2022年6月末
1 XPENG INC - ADR NIO INC - ADR
2 NVIDIA VISTEON CORP
3 TESLA INC AMBARELLA INC
4 QUALCOMM INC XPENG INC - ADR
5 ANSYS INC LI AUTO INC - ADR
6 NIO INC QUALCOMM INC
7 APTIV PLC AEVA TECHNOLOGIES INC
8 AURORA INNOVATION APTIV PLC
9 VISTEON CORP INDIE SEMICONDUCTOR INC-A
10 STMICROELECTRONICS TUSIMPLE HOLDINGS INC - A

 

それでは具体的な成績をみていきましょう。

 

運用成績/基準価額チャートと過去の利回り

eMAXIS neo 自動運転の運用成績を見ていきます。

eMAXIS neo 自動運転の基準価額の推移

 

10,000円で始まったファンドは現在の基準価額が約20,000円となっています。しかし2022年の下落耐性の低さには少し不安を覚えてしまいます。

また、この間、ドル円が110円から150円に円安になっているので為替の追い風を受けてのリターンとなっています。

ファンドの正確なトータルリターンは以下の通りです。運用開始時期が本当にバブル直前の2019年であり、初期に買っていた個人投資家は世界有数の幸運の持ち主だと思います。

 

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2023年 19.78% 14.58% -6.63% - -
2022年 -15.92% -18.56% -6.32% -19.65% -48.46%
2021年 16.65% 10.39% -6.44% 9.26% 31.64%
2020年 -24.96% 36.49% 32.54% 56.62% 112.59%

 

上記の通り思い切り2020年のコロナパンデミックバブルを享受しました。

異次元金融緩和バブルにEVブームで設定来94%のリターンです。しかしバブルもブームも全て終わりました。

その途端に2022年のリターンを見ればわかると思いますが、とんでもない下落を経験しております。そして、株式市場の暴落はこれからが本番です。

 

先ほども言及したとおり、上記のリターンは円建てであり、円安という為替の影響が含まれています。

これから米国は不況に突入し、円高が進み、株式市場はさらに下を掘っていくことを考えると、eMAXIS neo自動運転の運用成績は目を背けたくなるような結果になると思います。

このような下落相場でも、資産を保ってくれるファンドこそが優良ファンドです。

逃げきれておらずそのまま暴落が直撃してしまうeMAXIS neo自動運転のようなファンドは、投機に活用するのは良いですが、投資には活用できません。

 

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eMAXIS neo自動運転の今後の見通し

保有しているのであれば今すぐ売ったほうがいいと思います。まだ円安状態は続いています。

しかし、ついに不況を織り込み株式市場が下落、円高が進んでしまってはこれまでのリターンを一気に吐き出してしまいます。投資は上昇する時より下落する時が3倍速いです。

どんな相場でもリターンを出してくれるファンドを選ぶようにしましょう。

 

暴落を回避しながら安定して10%を狙う投資先で富裕層を目指そう!

資産運用

 

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大きな資産を構築するためには複利の力を利用しながら長期投資を実現する必要があります。

投資家が長期投資を実践するためには暴落に巻き込まれないというのが必要不可欠な条件となってきます。

リーマンショックのように一気に資産が半減以下になってしまうと冷静さを失い狼狽してしまい投資から足を洗ってしまう可能性が高いからです。

 

行動経済学のプロスペクティブ理論でも示されている通り、人間はたとえ非合理的であったとしても損失回避的な行動を行うことが示されています。

特に貯金こそが正義であるという思考に長期間慣れ親しんでしまった日本人には顕著な傾向なのではないでしょうか?

暴落に巻き込まれ投資を辞めてしまうと、そのあと得られていたはずの利益を失うことになり膨大な機会損失が発生してしまうのです。

 

そのため損失を回避または抑制することが長期運用を行う上で最も重要なポイントとなります。

株式市場の下落局面を回避しながら安定して10%程度のリターンを積み上げ複利で回せると大きな資産を構築することが可能となります。

年利10%ときくと地味に聞こえますが7年で資産を倍増させることができますし、17年後には5倍に資産を増大させることができます。

 

上記を実現する投資先として投資先(ファンド)を選ぶポイントは非常にシンプルであり、以下の点を重視すれば大きくはずすことはありません。

 

  1. 相場環境に左右されない安定した運用実績を挙げているか?
  2. 一流のファンドマネージャーが確固たる戦略や投資理念に基づいて運用しているか?
  3. 運用実績がある程度ながく運用資産額も着実に増加しているか?

 

上記の点に基づいて30代で1億円以上の資産を構築した証券アナリストでもある筆者の視点で様々なファンドを分析した結果を以下の記事でまとめています。参考にしていただければと思います。

 

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