〜堅実運用で超富裕層を目指そう!〜

証券アナリストによる資産運用ガイド

その他のファンド

【集団訴訟中?スカイプレミアム】出金できない?証券取引等監視委員会や裁判所から営業停止命令を受けているが今後どうなる?BMキャピタルと比較しながら評価。

【集団訴訟中?スカイプレミアム】出金できない?証券取引等監視委員会や裁判所から営業停止命令を受けているが今後どうなる?BMキャピタルと比較しながら評価。

最近巷は賑わせているスカイプレミアムについてご存知の方は多いのではないでしょうか?

高いリターンができる注目を集めていたスカイプレミアですが、証券取引等監視委員会から営業停止の指令を受けています。

 

また、あくまで筆者の個人的な感想ではありますがポンジスキームが疑われ非常に怪しいという側面も存在しています。

本日はスカイプレミアムが証券取引等監視委員会から受けている営業停止命令の理由についてお伝えした上でBMキャピタルと比較していきたいと思います。

 

スカイプレミアムの会社概要

まずはスカイプレミアムの会社概要です。

社名 SKY PREMIUM INTERNATIONAL PTE.LTD.
スカイプレミアムインターナショナル
創立 2013年2月20日
代表者 Tan Eh Ling
社員数 約80名
会員数 28,200名(2021年8月19日現在)
所在地 1 Raffles Place Office Tower2 #38-61 Singapore 048616

 

日本ではなくシンガポールに存在する会社となっています。

 

スカイプレミアムは何故営業停止命令を受けている?

スカイプレミアムの営業停止命令として証券取引等監視委員会から以下の通り理由が明示されています。

当社らは、金商法第29条所定の登録を受けずに、国内の一般投資家に対しエージェント約500人を介して、投資セミナーを開催するなどして、当社会員のみ契約可能な取扱商品である「LION PREMIUM※」(投資一任契約に基づく投資運用に該当する海外投資商品、以下「ライオンプレミアム」という。)について取得勧誘を行い、その後も申込書等の記載方法を助言・指示するなどして、当該商品につき顧客とThink Smart Trading社(当該商品に係る運用指示を行っているとされる主体。法人格の有無、実在性及び実態不明)との間の投資一任契約の締結の媒介を行っている。

参照:証券取引等監視委員会

 

私募ファンドであるにも関わらず、スカイプレムアム本体ではなくエージェントがセミナーを開催して堂々と販売していたということになります。概要図は以下となります。

 

スカイプレミアムの違法行為の図解

 

商品仲介を行うのであれば、先日お伝えした通りヘッジファンド証券のように第1種金融商品取引業者を登録しないといけません。

スカイプレミアム本体がセミナーを行っていればよかったんですけどね。(ただ、後述しますが問題はこれだけに留まりません)もっと本質的で深刻な問題を抱えています。

 

BMキャピタルのスキームに違法性はない

BMキャピタルは合同会社の持分権販売スキームで出資金を集めています。

これは私募ファンドが資金を集める上で最も一般的なスキームです。弁護士事務所の見解としても合法的であると述べられています。

 

合同会社の社員権を、自ら販売する場合には、金融商品取引業の登録が必要がありません。そのため、資金調達の手段として、合同会社の社員権販売が行われているのです。

参照:弁護士「中野秀俊」

 

そもそも、違法性の有無というところでスカイプレミアムとBMキャピタルには決定的な違いが存在しているということです。

私募ファンドは怪しい?BMキャピタルが採用する合同会社持分権販売スキームについてわかりやすく解説。

 

スカイプレミアムが提供している商品

スカイプレミアムの公式ホームページは以下となります。

スカイプレミアム

 

スカイプレミアムは「たった一度の人生を最高に輝かせる」をモットーにサービスを提供しています。その中の一環としてファンドを紹介しています。

このスカイプレミアムの中でも会員の過半数が利用しているのがFXで運用を行なっているライオンプレミアム(GQFC)となっています。

 

はい。FXというのが非常に怪しいですね。株式市場は時価総額全体が上昇していきますので、理想論としては全員が投資でリターンをだすことが可能です。

しかし、FXというのはゼロサムゲームです。勝ち続けることは難しいのです。実際に敏腕為替マネージャーであってもマイナスリターンとなる時もあります。

 

ライオンプレミアムの運用リターン

では肝心のライオンプレミアムの運用リターンを見ていきましょう。

2019年:+17.56%
2020年:+14.52%

月毎のリターンも見ましたが、月毎のリターンが常にプラスというのは非常に不可解な点ですね。ここから成功報酬で40%が徴収されますので実際は10%未満ということになります。

更に成功報酬だけでなく月額100ドルの会費が発生してしまいます。年額では1200ドルとなります。約13万円ですね。

最低預け入れ金額の100万円ベースでいうと13%というとんでもない高い手数料ということになります。

リターンが丸々くわれてしまいますね。ただ、1000万円を投資すれば手数料率は1.3%となるので多くの出資金をだすことが前提となっていますね。

 

疑われるポンジスキーム?資金は返ってくる?

スカイプレミアムのリターンには不可解な点があります。以下が過去3年のリターンの推移です。

2018年:
1月 + 1.8 %
2月 + 1.7 %
3月 + 3.4 %
4月 + 1.0 %
5月 + 2.8 %
6月 + 1.0 %
7月 + 2.4 %
8月 + 1.2 %
9月 + 2.4 %
10月 + 1.2 %
11月 + 1.3 %
12月 + 1.0 %
合計:+ 23.34 %

2019年:
1月 + 1.4 %
2月 + 1.6 %
3月 + 1.4 %
4月 + 2.1 %
5月 + 2.2 %
6月 + 0.7 %
7月 + 1.2 %
8月 + 2.1 %
9月 + 0.7 %
10月 + 0.8 %
11月 + 1.3 %
12月 + 0.8 %
合計:+ 17.56 %

2020年:
1月 + 0.8 %
2月 + 1.4 %
3月 + 2.2 %
4月 + 1.6 %
5月 + 0.7 %
6月 + 0.9 %
7月 + 1.5 %
8月 + 0.9 %
9月 + 0.4 %
10月 + 1.2 %
11月 + 1.1 %

 

如何でしょうか。35ヶ月連続でプラス。このようなことは、どれだけプロが運用しても起こりえません。

所謂実態は運用していないけども、新規投資家から集めた出資金を既存投資家に分配するというスキームです。そして胴元のファンドは、ある程度あつまった所で元本毎持ち逃げします。

ポンジスキームの仕組みとは

 

実際、証券取引等監視委員会によっても以下の通り指摘しています。

 

当委員会の調査において、足下、①CSOB銀行にGQ社名義の口座は存在しない、②投資資金は、ライオンプレミアムとは関係のない名目で、かつGQ社とは別の複数の海外法人名義口座に送金されている、③GQ社でFX取引が行われていることの確認がとれないなど、顧客に対する説明とは異なる事実も判明しており、顧客の投資資金の運用・管理の実態が不明である。

参照:証券取引等監視委員会

 

金融庁も以下のレポートを出して警告しています。

 

複数の海外当局による協力を得て当委員会が調査した結果によれば、顧客からの投資資金について、当社の顧客に対する説明内容とは異なり、 足下、CSOB銀行にはGQ社の口座がなく、同銀 行のGQ社口座宛に送金代行業者からの送金も行われておらず、FX取引運用されていることの確認はできませんでした。

参照:金融庁

 

本当に実際は運用がなされていない詐欺ファンドである可能性も視野にいれたほうがよいでしょう。(というか、当局指摘の通りその可能性が高いと思います。)

仮にポンジスキームであったならば出資金は返って来ない可能性が高いです。実際、元本返済について担当者に確認した出資者は担当から以下の連絡がきたと憤慨していました。

この他、集団訴訟の準備が行われているとの声もTwitter上では散見されます。

 

お金が返ってきているのであれば訴訟を行う必要はありません。現状、お金は返ってきていないことが推察されます。

ポンジスキームであれば残念ながら資金が返ってくることはありません。

先ほども申し上げた通りポンジファンドは運用せずに新規投資家の出資金を既存投資家に分配しており、大元のファンドは集めた資金を持ち逃げするからです。

 

ポンジスキームが少しでも疑われるファンドには絶対に手を出さないほうがよいのです。

ポンジファンドの特徴と見分け方については以下でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

【解約可能?】BMキャピタルはポンジスキームなのか?

 

BMキャピタルの堅実なリターン

BMキャピタルのリターンが8年間平均で17%となっています。実際、筆者が投資している5年間でも資産を2.5倍に膨らましてくれています。

これはしっかりと王道であるバリュー株投資を極限まで制度を高めて実践しているからに他なりません。

時流に乗った投資を行うという手法ではなく確固たる理論に基づいて投資をおこなっているからこそ実現可能な実績となっています。

 

また、過去10年間の運用期間で年度ベースでマイナスのリターンを出したことはありません。

ただ、常にプラスのリターンのスカイプレミアムとは異なり四半期ベースではマイナスを出す局面を幾度となく経験しており信憑性があります。

毎月のリターンについては営業員の方と面談を行えば月次ベースで見せてもらうことができるので興味のある方は聞いてみるとよいでしょう。

 

平均年率10%

BMキャピタル公式

※過去12年間マイナス運用なし

 

また、BMキャピタルはしっかりと実在の企業に投資して売り抜けた運用報告書を投資家向けに発行しています。

FXを運用しているファンドは具体的な取引実績などのレポートなどはなく、ただ単に結果だけが通知されます。

 

先ほどもお伝えした通り35ヶ月プラスリターンなど、どのようなスパーマネージャーでも実現不可能なのです。

スカイプレミアムへの投資はそもそも蜃気楼に投資している可能性があるという気持ちで臨む必要があります。

BMキャピタルに関しては投資をしている実態がしっかりと証券会社のレポートの中でも確認できます。

BMキャピタルは証券会社の画面でも大株主として表示されている

 

スカイプレミアムのような疑惑は完全に払拭されています。

 

スカイプレミアムの評判や口コミとは?

ではスカイプレミアムの評判や口コミについても見ていきましょう。

知り合いがスカイプレミアムのエージェントとその仲間の詐欺師に勧められた年利60%のアンティークコインの投資とかいう詐欺案件の勧誘されたんだよね。 毎月配当を現金で支払う代わりに詐欺師の経営する会社の雇用調整助成金とか再就職手当の不正受給を手伝う契約だったらしい。

@MackyMesser03

 

問題となっているエージェントはスカイプレミアム以外にも怪しい投資を推奨していることがわかります。その他は、やはりポンジスキームと考える声が続々と寄せられていました。

 

たまにスカイプレミアムの被害にあった方が面談にくるのですが、みなさんまだ返金があると信じてるというか、楽観的というか。もちろんわからないと言えばそうなんでしょうが、さすがにもうアウトじゃないでしょうかね? 詐欺被害でエージェントを訴えたりしないんですかね?どうなってるんだろう

@にぐ先生

 

数年前にスカイプレミアムに投資している知人から資料もらって調べたことある。美しいくらいの詐欺ねずみ講案件だった。その投資している友人には「すぐに解約するよう」伝えたが、詐欺投資する人あるあるの「今のところ配当出てるからもう少し様子見る。まだ詐欺って決まったわけじゃないんだよね?」

@Jack

 

BMキャピタルの評判については以下でまとめていますので参考にしてみて下さい!

【体験談】BMキャピタルは怪しい?実態は?出資10年目投資家が投資の経緯、評判や口コミを含めて評価!

 

まとめ

スカイプレミアムは業務停止命令を受けています。

また提供されているファンドは運用リターンが不自然であり、なおかつ実態がない可能性があると証券取引等監視委員会から指摘されています。

 

ポンジスキームである可能性を前提に考えて既に投資している方は撤退を考えた方がよいでしょう。

一方、BMキャピタルは堅実なリターンで尚且つ実態もあり、スカイプレミアムとは全く性質の違う王道ファンドとなっています。

暴落を回避しながら安定して10%を狙う投資先で富裕層を目指そう!

資産運用

 

厳選投資先ランキング

 

大きな資産を構築するためには複利の力を利用しながら長期投資を実現する必要があります。

投資家が長期投資を実践するためには暴落に巻き込まれないというのが必要不可欠な条件となってきます。

リーマンショックのように一気に資産が半減以下になってしまうと冷静さを失い狼狽してしまい投資から足を洗ってしまう可能性が高いからです。

 

行動経済学のプロスペクティブ理論でも示されている通り、人間はたとえ非合理的であったとしても損失回避的な行動を行うことが示されています。

特に貯金こそが正義であるという思考に長期間慣れ親しんでしまった日本人には顕著な傾向なのではないでしょうか?

暴落に巻き込まれ投資を辞めてしまうと、そのあと得られていたはずの利益を失うことになり膨大な機会損失が発生してしまうのです。

 

そのため損失を回避または抑制することが長期運用を行う上で最も重要なポイントとなります。

株式市場の下落局面を回避しながら安定して10%程度のリターンを積み上げ複利で回せると大きな資産を構築することが可能となります。

年利10%ときくと地味に聞こえますが7年で資産を倍増させることができますし、17年後には5倍に資産を増大させることができます。

 

上記を実現する投資先として投資先(ファンド)を選ぶポイントは非常にシンプルであり、以下の点を重視すれば大きくはずすことはありません。

 

  1. 相場環境に左右されない安定した運用実績を挙げているか?
  2. 一流のファンドマネージャーが確固たる戦略や投資理念に基づいて運用しているか?
  3. 運用実績がある程度ながく運用資産額も着実に増加しているか?

 

上記の点に基づいて30代で1億円以上の資産を構築した証券アナリストでもある筆者の視点で様々なファンドを分析した結果を以下の記事でまとめています。参考にしていただければと思います。

 

厳選投資先ランキング

-その他のファンド
-

Copyright© 証券アナリストによる資産運用ガイド , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.