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下がりすぎ...!!投資のソムリエの評判は?損切りはいつすべき?長期保有で粘るべき?

下がりすぎ...!!投資のソムリエの評判は?損切りはいつすべき?長期保有で粘るべき?

筆者は守り育てる運用で資産を伸ばしてきました。今回取り上げる投資のソムリエは、哲学として変動リスクを抑えながら長期で安定的なリターンを目指すものとなっています。

つまり、運用方針として筆者が非常に期待したくなるような触れ込みとなっています。

 

資産運用において、ドローダウン(利益の吐き出し)を以下に少なくするかは死活問題です。それでは、「投資のソムリエ」の中身に入っていきたいと思います。

 

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投資のソムリエとは?目論見書からその特徴を紐解く

投資対象は株式、債券、リートの分散投資

安定運用であることから、やはり分散の効いた運用となっています。

投資対象:

  • 国内債券
  • 為替ヘッジ先進国債券
  • 新興国債券
  • 国内株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • 国内リート
  • 先進国リート
ファンドの基本配分比率決定のイメージ

目論見書

 

為替ヘッジ先進国債券や国内債券でリスクを調整していくということですね。2023年現在は非常に米国債券の利回りが高く、債券が売られている状況です。

もしかしたらリスクを抑えるために買っている為替ヘッジ先進国債券がやられている可能性もありますね。それくらい今の相場は稀有な環境にあります。16年ぶりの水準となっています。

ファンドラップやバランスファンドが軒並みリスクを低減させるための債券で損失を出してしまっているのです。

 

米10年債利回り、一時16年ぶり高水準

参照:Bloomberg

 

 

リスクを4%に抑える運用方針は他にはない特色

変動リスクの目標値は4%となっています。リスクとは平均リターンからどらくらいの確率で上振れ、下振れをするかを示す指標です。

 

変動リスクの目標値 年率4%程度

目論見書

 

リスクを低く限定しているため、リターンも限定されますが、本来の資産形成はそうあるべきです。

ただ、一般的に誰でも目指せる運用リターンは4%であり、その水準は流石に超えないと投資のソムリエに手数料を払うだけで終わってしまいます。

リターンは後続で紹介します。

 

ポートフォリオの組み替え

投資のソムリエは、各種資産のポートフォリオ内での割合を適切に調整することで、リスクを最小限に抑えながら安定した収益を追求しています。

定期的に、市場の変動に応じてポートフォリオの配分を見直し、バランスを保つための調整を行っています。

 

価格下落局面における配分比率変更のイメージ

 

市場において安定資産が下落傾向にある場合、リスク性の高い資産の比率を増加させ、リスクヘッジを図っています。

逆に、リスク性資産が不安定な状況下では安定資産を増やすことでリスクを軽減し、安定した運用を維持しています。

両者が同時に低迷する状況では、現金比率を高めることで、市場の変動に柔軟かつ適切に対応しています。

筆者が投資のソムリエの運用を担当するなら、”守りすぎない”ことに気をつけないとリターンが一切生まれない気がしますね。

 

<速報>最新のポートフォリオ(過去推移をチャートでも確認)

2023年9月末のポートフォリオは以下です。

資産 組入比率
安定資産 国内債券 29.0% 40.5%
為替ヘッジ先進国債券 11.5%
リスク性資産 新興国債券 5.9% 23.5%
国内株式 3.0%
先進国株式 9.4%
新興国株式 1.3%
国内リート 2.0%
先進国リート 1.9%
現金 16.00%

 

安定資産の国内債券と為替ヘッジ先進国債券が40%と保守的な運用が行われています。過去の推移は以下です。

投資のソムリエの資産配分の推移(直近1年)

 

安定資産を拡大中、リスク性資産を徐々に増やしつつキャッシュポジションを絞っていますね。

日本債券、米国債券は売られ続けており、安定資産がリターンに悪影響を及ぼしている可能性が高そうです。

利回りが上昇している=債券が売られていることを意味します。

 

米10年債金利の推移

米10年債金利の推移

 

心配ですね。さらに円安が進んでいるため、為替ヘッジが裏目に出ている可能性もあります。

株式は上昇していますが、リスク性資産はそこまで拡大しておらず、リターンにあまり寄与していないかもしれません。

 

手数料は?解約手数料はなし

手数料は以下です。アクティブ投信なので高いですね。初年度は約5%程度かかってきます。

  • 購入手数料:購入価額の3.3%(税抜3.0%)
  • 運用管理費用:純資産総額に対して年率1.54%(税抜1.40%)

 

投資のソムリエの運用実績がひどい、下落理由は?!

それでは実際の運用リターンを見ていきましょう。やはり、2021年末以降右肩下がりのリターンとなっています。

 

投資のソムリエの運用実績の推移

 

実績は以下となっています。かなり厳しいですね。10年で年率0.97%となっています。

1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率)
トータルリターン -3.99% -3.79% -0.53% 0.97%
標準偏差 4.14 4.03 3.76 3.47
シャープレシオ -0.96 -0.94 -0.14 0.28

 

投資のソムリエの手数料は上記の通り年率1.54%なので、毎年赤字ですね・・・。現在の日本のインフレ率は3%を超えていますので、毎年3.5%ほど資産が減少していることになります。

 

日本のインフレ率の推移

日本のインフレ率の推移

 

投資のソムリエの資産を守りつつリターンを目指すコンセプトはとても良いのですが、守りすぎてしまっては現金の方がマシという事態に陥ってしまいます。

現在は特に守りで活用している債券が売られていますので、かなり厳しい局面と言えるでしょう。

 

ちなみに投資のソムリエは債券と株式をバランスよく組み入れているインデックス型にすらアンダーパフォームする成績になってしまっています。

以下は国内債券、国内株式、先進国債券、先進国株式に均等に投資をしているeMAXISバランス(4資産均等)との比較になります。

投資のソムリエとeMAXISバランス(4資産均等)の比較

青:投資のソムリエ 赤:eMAXISバランス(4資産均等)

 

せっかく手数料をはらってファンドに投資をするのであれば、高いリターンを狙えるファンドに投資をしなければ意味がありません。

インデックス型のバランスファンドに劣後しているようなファンドに投資をする妙味はないといえるでしょう。

 

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掲示板での評判や口コミ

掲示板での投資家の声を見てみましょう。

Yahoo!ファイナンス

見てると2年前に買った方が結構いそうですね。ピークですよね、でもこういう時に素人は飛びつきやすいので銀行さんは勧めてきます。
為替にしても金にしてもピークの時に勧めてきますよね。
1年で見切りをつけたのは凄く上手いと思いますよ!

Yahoo!ファイナンス

み○ほ銀行の度重なる勧誘により約2年続けましたが、こちらは一度もプラスになることなくマイナス17%になった所で本日気持ちよくオサラバしました。高い報酬にこの結果、日本一のソムリエさんでした。お疲れ様でしたー。

Yahoo!ファイナンス

そしてこの一週間で170円下がった。。
過去最低を更新。

Yahoo!ファイナンス

昨日全て売りました。約2年間持ち続けましたが、ある経済系のラジオ番組のあるアナリストのコメントを聞いて全て売却しました。損失は約50万円でしたが、このファンドの運用のそもそも論が投資者とのうたい文句を維持できない状態であることは明確ですので、今後の期待は全く持てないと判断して売却しました。このファンドが今後どうなるかわかりませんが今は気持ちが楽になりました。

Yahoo!ファイナンス

今ちょっとずつ解約してるけど、額増やした時に限って約定日に基準価額数十円下がったり、逆にちょっと様子見で売却注文してなかった日に限って数十円上がったりで、ものの見事にタイミングを外している。まあ多少の損は気にせずにちょっとずつ解約続けたいと思う。

Yahoo!ファイナンス

うん、また暴落。ダメだこりゃ。もう10,500円なんて夢のまた夢か…。

Yahoo!ファイナンス

日経とか
こんなに調子いいのに
まだ落ちるの?

 

解約している人が続出していますね。ここ10年は度重なる金融緩和でアベノミクス、米国のコロナバブルがありました。年率1%に満たない運用は投資信託失格とも言える水準でしょう・・・。

手数料加味すると毎年マイナスを出しているわけですから、精神的にも辛いですよね。

守る運用も守りすぎては仕方ないです。

 

投資のソムリエの見通し!2023年後半以降も保有継続すべきか?

結論、保有しない方がいいと思います。もう10年の運用実績データが出揃っていて、結果を出していないので、今から投資のソムリエを信頼して投資をする必要はないかと思います。

2023年も投資のソムリエの安定運用の方法では、むしろ原油価格も上昇し、FRBが利上げをまだまだ仄めかしているのでリスクが高いと思います。

株などリスク性資産で投資のソムリエがリターンを出しても、債券が売られることでリターンを低減させてしまっており、ポートフォリオ戦略が裏目に出続けています。

 

筆者が投資先を選ぶ時は、長年の実績(最低でも10年ほど)と利回りがインデックスを超えるような商品です。アクティブ投信なのですから、リスクが高い分リターンを求める必要があります。

でなければインデックスファンドでいいわけですから、簡単な論理です。

筆者は長年ヘッジファンドで運用し、結局アクティブ投信やインデックスファンドに乗り換えが必要ないまま10年以上が経過してしまいました。

新たな投資先を検討している方は、以下を参考にしてみてくださいね。

暴落を回避しながら安定して10%を狙う投資先で富裕層を目指そう!

資産運用

 

厳選投資先ランキング

 

大きな資産を構築するためには複利の力を利用しながら長期投資を実現する必要があります。

投資家が長期投資を実践するためには暴落に巻き込まれないというのが必要不可欠な条件となってきます。

リーマンショックのように一気に資産が半減以下になってしまうと冷静さを失い狼狽してしまい投資から足を洗ってしまう可能性が高いからです。

 

行動経済学のプロスペクティブ理論でも示されている通り、人間はたとえ非合理的であったとしても損失回避的な行動を行うことが示されています。

特に貯金こそが正義であるという思考に長期間慣れ親しんでしまった日本人には顕著な傾向なのではないでしょうか?

暴落に巻き込まれ投資を辞めてしまうと、そのあと得られていたはずの利益を失うことになり膨大な機会損失が発生してしまうのです。

 

そのため損失を回避または抑制することが長期運用を行う上で最も重要なポイントとなります。

株式市場の下落局面を回避しながら安定して10%程度のリターンを積み上げ複利で回せると大きな資産を構築することが可能となります。

年利10%ときくと地味に聞こえますが7年で資産を倍増させることができますし、17年後には5倍に資産を増大させることができます。

 

上記を実現する投資先として投資先(ファンド)を選ぶポイントは非常にシンプルであり、以下の点を重視すれば大きくはずすことはありません。

 

  1. 相場環境に左右されない安定した運用実績を挙げているか?
  2. 一流のファンドマネージャーが確固たる戦略や投資理念に基づいて運用しているか?
  3. 運用実績がある程度ながく運用資産額も着実に増加しているか?

 

上記の点に基づいて30代で1億円以上の資産を構築した証券アナリストでもある筆者の視点で様々なファンドを分析した結果を以下の記事でまとめています。参考にしていただければと思います。

 

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